サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
『二人共、久し振りね』
そう、朱璃さんは、二人に話しかける。
それに対して、二人は呆然と立っていた。
だが、すぐにバラキエルさんは、俺の方を睨む。
「これは一体、何の冗談だっ!こんな幻覚を見せてっ」
そう、この場に起きた事に対して、怒りを覚えた様子で、叫ぶ。
だが、次の瞬間。
『幻覚というのは少し合っているけど、正確じゃないわ。何よりも、あなたが私と出会った時の事を話しましょうか?』
「えっ?」
すると、朱璃さんは、バラキエルさんと出会ったきっかけを。
さらには、姫島先輩とのちょっとした失敗した話。
それらは、彼らと朱璃さんだけしか知らない事ばかりだった。
「どうして、それを、本当にお母様なの」
『そこにいる方の持つ宝石の力のおかげです』
「デルトラの」
そう、俺の方に目を向ける。
「トパーズ、霊界への扉を開き、精神を強め心の目を洗い清め真実を見る目を与える力を持っています」
「それでは、本当に」
「霊界の扉を開くから一応許可は必要だったんですよ」
実際に、このトパーズの力を使えば、簡単に行える。
けれど、それでは冥界のルールが乱れる事もあり、使用する際には、ハーデスさんに許可を貰わないと、気が済まない。
「それじゃ、三人でゆっくりと話してくれよ」
そうして、俺は欠伸をしながらも、そのまま座る。
どのような結果になったとしても。
そうしている内に、2人は、久し振りに親子での話を行う。
すると、クリスは、俺の隣に座る。
「太郎は、最初から思いついていたんじゃないの?」
そう、問いかけた。
その言葉に対して、俺は首を横に振る。
「こんなの、本来ならば出来ない方法だ。死者と会って話す。
そんな方法は出来ないし、本当はやってはいけない事だからな」
死んだ人間と出会う事は、出来ない。
それは、この裏の世界でも行えない。
「だけど、太郎は2人の為に行動したんだよね」
「それが、王の役割だからな」
それだけ言う。
「・・・なんというか、その力を得た時から、太郎は1人で全てを解決しそうな、そんな気がしたから」
「あのなぁ、もしかして、俺の本質、忘れていないか?」
「えっ?」
その言葉に、クリスは首を傾げた。
俺はため息を吐く。
「俺が出来る事なんて、あまりにも少なすぎる。所詮、1人の力で全てを解決する事なんて出来ない」
「でも、ドンモモタロウは」
「確かに強いな。けどな」
そうして、俺はその手に持つドンブラスターをクリスに見せる。
「強いだけで、最強じゃない。それは、デルトラのベルトが、その象徴だ」
「デルトラのベルトが」
このデルトラのベルトは確かに強い。
けど、その真の力を発揮するには、多くの人々の力が必要だ。
「だからこそ、クリス。次の戦いには、最強を見せるぞ」
「・・・分かったわ、私も、あなたの家臣として、その力を最強を見せるわ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王