サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
ロキの襲撃から、兵藤を始めとしたメンバーは、今後の襲撃に備えて、警戒を行っていた。
太郎達は、あまり姿を現す事はなかったが、太郎の腕は未だに完治していない事もあり、その護衛から外されていた。
ロキの襲撃があった。
グレモリー眷属とヴァーリチーム、オーディンに戦女神であるロスヴァイセ、タンニーン、そしてバラキエルで迎撃を行っていた。
1度はグレイプニルで捕縛したフェンリルだったが、それよりも小柄な奴がもう二体現れる。
さらに龍王の一角であるミドガルズオルムの模造品まで大量に現れる。
一撃でも受けたら致命傷のフェンリルと模造品ではあるが、数が多く存在する龍王の一角が相手ではかなり厳しい。
さらには、それらの軍勢に合わせて、前回の戦いで現れた童磨にゲオマグスもまたいた。
何よりも、この場で切札となると考えていたミョルニルも、使用出来ない状態だった。
「このままでは勝てない」
それは誰が零した言葉か分からない。
だが、この場において、どれもが決して無視する事の出来ない巨大な力ばかりである。
「まぁまぁ、君達はよくやったよ。本当に。だからこそ、ゆっくりと休むと良いよ」
童磨は、笑みを浮かべ、彼らを称える。
だが、その目の奥で、何を考えているのか分からない不気味な雰囲気に対して、全員がまさしく凍るような感じがした。
「だからって、諦める訳にはいかない」
「ロスヴァイセさん」
そう、彼女は言った。
この場において、おそらくは誰よりも太郎との付き合いは長い。
「あの人が目指していた国。あのデルトラのベルトが生まれた時から、見る事を楽しみにしていた。だからこそ諦めない」
「諦めないか、戦乙女一人が何を呟くのか」
そう、ロキはバカにするように笑い飛ばした。
次の瞬間。
「ハッハッハッハッ!!」
聞こえて来たのは、笑い声。
同時に、まるでそれを祝福するような音楽。
それらが、あまりにも場違いではあった。
しかし、グレモリー眷属である彼らは知っている。
「こっこれって」「もしかして」
そう、互いに目を合わせる。
「知っているのか?」「というよりも」
そうしていると、神輿が現れる。
それらを知っている彼らは、思わず呆然としていた。
「やあやあやあ、祭りだ祭りだ〜!
袖振り合うも他生の縁、躓く石も縁の端くれ! 共に踊れば繋がる縁! この世は楽園!
悩みなんざ吹っ飛ばせ! 笑え笑え! ハーハッハッハッハ!!」
その言葉と共に怪我をしているはずの太郎は、笑みを浮かべながらも現れる。
「ほぅ、唯我太郎。遅れてきたのか」
「主役は、遅れてやってくるもんだろうが」
そう、太郎は挑発するロキに対して、答える。
「それは良いけど、果たして、君には出来るのかな? 前回よりも、僕達の戦力は上なのに」
「問題ない、今の俺達は最強だからな」
「ははぁ、まさか彼らに頼るつもりだ」
「あぁ、だが、ここに来たのは、俺だけではない。言っただろ、俺達だと」
そうしていると、半透明な扉が4つ現れる。
それは、これまで見た事のない扉であり、警戒する最中、現れたのは。
「ふむ、どうやら、無事に開発に成功出来たようだな」「便利だけど、商品化とかするのかなぁ? その時は、ぜひとも相談に乗るよ!」「うわぁ、私と同じような狼がいるよ!」「雪、少し落ち着いて」
そうして、次々とその場に現れるのは、滅、高杉、雪、クリスの4人だった。
「まさか、彼らがいるから、最強とでも」
「当たり前だ、それじゃ、行くぞ、お供達!」
そう、これまでの太郎が言っていた家臣ではなく、お供という言葉。
それがまるでキーワードとなったのか、彼ら4人の前には太郎が持つドンブラスターと同じ銃が現れる。
「「「「「アバターチェンジ!」」」」」
『えっ?』
それと同時に、彼らの姿は変わる。
滅の姿は、ゴリラを連想させるマッシブな青い戦士に。
クリスは、まさしく鬼を思わせる黄色い戦士に。
雪は、その体格に合わせたのか小柄な黒い犬の戦士に。
高杉は、脚だけが長く、全体的に細長いピンク色の雉の戦士に。
「なっなんじゃ、そりゃぁ!?」
それには、さすがに兵藤は叫んでしまった。
「なんなんだ、それは」
「なんだとは、決まっているだろ、俺達は、暴太郎戦隊ドンブラザーズだ」
太郎は、堂々と宣言した。
それに対して、その場にいた一同は。
「暴太郎ってなに」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王