サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
俺達は、あの後、すぐに移動した。
高嶋から、その事情を聞く為に向かった。
喫茶店で、彼女から話を聞く事にしたのだ。
「えっと、それで家臣になって欲しい理由は分かりました」
「まぁ、そういう事なんだ、けど、高嶋に聞きたい事があるんだけど」
「はぁ」
「高嶋さんって、一体どんな妖怪のハーフなんだ?」
俺はそう、疑問を口にすると。
「いや、実は、私も詳しい事は知らないんですよ」
「そうなの?」
高嶋の一言に絶花が疑問に口が出る。
「元々、私は何かの妖怪の子孫だったらしいんです。それが最近になって先祖返りしたらしいんです」
「先祖返り?」
これまで聞いた事のない言葉に俺は首を傾げる。
「何代も前の先祖がもっていた遺伝上の形質が、突然その子孫のある個体に現れること。人間に尾が生じたり異常に毛が生えたりする類だな」
「私の場合は、その」
それと共に、近くにある石を掴んだ。
そのまま、軽く力を込めた。
すると、石は簡単に砕け散った。
「ほぅ」
「この通り、これまでだったら考えられないぐらいの力が出たんです。だから、私は知りたいんです」
「知りたいとは」
「私の、祖先が一体何者なのかを知る為に」
その言葉は、ある意味、絶花にも思い当たるだろう。
「けど、一体どうやって知るんだ?」
「京都に、妖怪の総大将がいると聞いたんです。その方を探しているんです」
「……妖怪の総大将」
「「あっ」」
俺の一言に、絶花と滅は反応する。
「このパターンは」「またか」
それに対して、2人は呆れるようだが。
「高嶋! 俺も探すぞ!」
「本当ですか!」
俺の言葉に対して、高嶋は喜んでくれたようだ。
「けど、どうやって、探すつもりなの?」
「それだったら、少し当てがあります。実はこの京都には裏側の京都があるらしいんです」
「それを探すという事か?」
「えぇ!」
これは、予想外に面白くなっていった。
「これだったら、絶花も普通に見られるかもな!」
「いや、そんなので普通に見られたくないよ!」
俺からの提案に対して、絶花は思わず叫んでしまう。
「……まぁ、どちらにしても、当初の目的は達成出来るだろうな」
「あぁ!」
元々、妖怪を家臣にする目的で京都に来た。
だからこそ、京都にいる妖怪に会って、配下に加える事が出来れば、目的達成と言えるだろう。
それに、もし無理でも、観光だけでも十分楽しめる筈だ。
「それで、どうやって、その裏側の京都に行くんだ?」
「確か、お婆ちゃんから教えて貰った地図によると、こっちの方角だったよな?」
俺は地図を見ながら尋ねる。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王