サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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雪の音の少女との出会いと戦いⅢ

その場から敵に見つからないように細心の注意を払いながら、俺は、ここまでの状況の整理を行う。

情報の少ない最中での推測なので、それが全てが正解なのかは分からない。

 

「まさか、こんな事になるなんて」

「一つ、聞きたい事がある?」

「なんでしょうか?」

 

移動の最中、俺は気になった事を一つ、尋ねる事にした。

 

「雪音は、悪魔なのか?」

「いきなり何を言っているんですか?」

 

そう、俺の尋ねた事に対して、思わず叫んでいた。

それは、彼女自身が、悪魔ではない事の証明でもあった。

だが、そうしている間にも、眼前には、悪魔が現れた。

絶花は、すぐに対応しようとしたが。

 

「ふむ、これはなかなかに面白い状況じゃないか」

 

聞こえた声。

それと共に、襲い掛かろうとした悪魔は一閃に斬られた。

同時に絶花は、その手に持つ刀を構えながら。

 

「何者?」

 

そう、問いかける。

だが、その答えは、隣にいる雪音が答えを出した。

 

「アーサー・ペンドラゴン、なんで」

「なんでか、まぁ、あえて言えば、少し面白い噂を聞いたから来てみたかな」

 

そう、目の前にいる紳士が笑みを浮かべながら言う。

 

「それはつまり、お前も俺がカリバーンを折った事で、殺すつもりだからか?」

「カリバーンが折れたか、それは初耳だが」

 

それと共に、俺の持っていた折れたカリバーンを見つめた。

それはあまり興味のないように見えた。

だが、その次に浮かべたのは笑顔だった。

 

「これは、驚きだね、確かに折れているが、これは」

「んっ?」

 

何やら、別の事を考えているように見える。

 

「いや、これは失礼。確かに君が折ったようだが、これはこれで面白いな」

「面白いって言われてもな、俺が折った事で、悪魔に追われているんだがな?」

「聖剣を折って、悪魔に追われている?それは変な話だ」

 

そう、アーサーは頷きながら、言った。

 

「まぁ、確かに変だけどな。一応聞くが、雪音はカーリーとは血の繋がりは?」

「一応、叔母様という事で、多少はあると思うわ。けど、叔母様の事に関しては、過去はあまり聞いていないわ」

「・・・カーリー・ディゼルと言ったのか?」

 

すると、アーサーは、俺達から出た名を聞いて、驚いている様子だった。

 

「知っているのか?」

「まぁね、それにしても、なるほど。今回の騒動の目的は、君という事か」

 

そう、アーサーが目を向けたのは、雪音だった。

 

「私が、なんで?」

「僕の方でも少し情報があってね、カーリー・ディゼル。父親が違う相手である妹に執着しているとは聞いていたが」

「・・・何を言っているんですか、お母様は、数年前に事故で亡くなって」

「その事故を引き起こしたのは、カーリーだ」

「滅」

 

すると、滅が、戻ってきていた。

身体の各部は多少ボロボロであるのは見えるが、無事に見える。

 

「どういう事なんだ、それは」

「奴は、戦いの最中で言った。元々、その執着で、彼女の母親を狙った。そして、その母親と結婚した日本人の男を嫌悪した。故に、奴は2人を始末した。

だが、ここでの、雪音の血統故に、警戒されていた為にすぐに攫う事は出来なかった」

「血統?」

 

そう、俺は首を傾げた。

 

「・・・この地で、かつてアーサー王の下から去った騎士の一人。その騎士の末裔が、懺悔の為に、この地に眠るカリバーンを守護し、次の王が来るのを待つ役割」

「そう、私は、円卓の騎士の一人であるトリスタンの末裔。だけど、それは叔母様も同じはず」

「あぁ、だがさっきも言ったはずだ。父親が違うと、その相手が悪魔だと」

 

そうしていると、こちらに近づく影に気づく。

それは。

 

「そこまで分かってしまったのね」

「カーリー・ディゼル」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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