サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
その日から、京都での行動としては、『絶霧』の神器の所有者を探す事。
それが、今回の誘拐事件の全貌を把握する一つの道。
「それにしても、発見する方法はあるんですか?」
その日、合流した友奈から、そんな質問をしてきた。
「まぁ、普通に考えれば、難しいだろうな。なんだって、普通に考えれば」
俺達は京都の名物である団子を食いながら、そう言った。
「いきなり諦めの一言ですか!」
「あのなぁ、絶霧という神器の特性を見れば、これ程、隠蔽に長けた能力はない」
戦闘能力に秀でた訳ではない。
だが、それ以外の攪乱や防御において、これ程優れた能力はない。
「ならば、どうすれば」
「まぁ、そこはある程度は手を打ってある。滅に頼んでいるからな」
そうして、俺が言っていると。
「届け物だ」
「あっ来た来た」
そうして、丁度、考えていた時に、配達員が来た。
俺はそのまま、すぐに向かった。
「一体、何を作らせたんですか?」
「んっ、湿気計測器」
「・・・湿気?」
その事に、ソラは疑問に思った様子。
「まぁ、これも確定事項ではないがな。絶霧は、確かに厄介だが、その発動条件は霧。つまりは、これまでならば警戒しなかった湿気などを注意する事が必要となる」
「けど、それは他の所に警戒はしないと」
「あぁ、だからこそ、俺達は絶霧を限定的に探す。そうすれば、京都の勢力は八坂さんの捜索に全力を注げる。僅かでも情報があれば、そこからの捜索はより行い安くなる」
「なるほど!ならば、私達は絶霧に集中すれば、他の皆さんは、絶霧に警戒せずに探せる訳ですね」
「そうだ、まぁ」
今回の1件。絶霧の神器使い単独での行動とは思えない。
おそらくは、何か、大きな組織が関係している。
それこそ、禍の団が関わっている可能性が高いだろう。
「さて、どうするべきか」
そう考えながら、街を歩いている時だった。
「・・・あの」
「んっ?」
俺に話しかけた人物がいた。
それは、俺よりもかなり年下のようだった。
おそらくは、まだ小学生になったばかりの少年だろう。
「ドンモモタロウさんでしょうか?」
「んっ、そうだが」
一応は、冥界のテレビでドンモモタロウという名で知られているが、まさかこの京都に。
いや、よく考えれば、ここは妖怪だけではなく悪魔の勢力もいる。
それを考えれば、悪魔の子供がいても可笑しくないだろう。
「その、お願いがありまして」
「お願い?」
その言葉に対して、俺は首を傾げる。
すると、手には、色紙が一枚。
「サインをくれませんか」
「サイン?俺のか」
その言葉に一瞬、驚くが、少年は、首を縦に振った。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王