サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
五月女朧と名乗る男を中心に、周囲には陰陽師達がいる。
その面々を見る限りでも、奴らの思考は分かる。
「まぁ、お前達の考えは分かる。そして、ようやくだけど八坂さんがどのように誘拐したのかも理解出来たぜ」
「それは一体?」
「どんなに気配なかったとしても、誘拐する相手の居場所が分からなければ意味はない。そう考えると、内部で情報を流した奴がいると考えて妥当だ」
「それは、妖怪側だとは考えなかったのか?」
「勿論、考えたさ。けどな、妖怪側での利益もそうだが、神器を使う以上、人間と大きな関わりがある。だからこそ、人間と手を組む妖怪がいるのかも怪しい。それを考えると、妖怪に対して不審な目を向けている陰陽師達だと考えた」
「それだけでは証拠にならないのでは」
「だからこそ確認しただろ、五大宗家の知り合い達から情報を集めた。結果、未だに妖怪達を敵視している派閥がいた」
「ふむ」
そう、五月は、面白いように頷いていた。
「その派閥の名前は禍の団。その英雄派だと聞く」
「そこまで聞かれたのならば、仕方ない」
五月は、それに対しては、まるで悔しそうな表情はしなかった。
むしろ、俺の言葉に対して、喜びすら感じていた。
「いやぁ、さすがは太郎さん。あの方と正面からぶつかるだけはありますね。だからこそ、こちらも戦いたくて、ウズウズしていたんですよ」
それと同時だった。
五月は、その手を握り拳にすると共に、真っ直ぐとこちらに向かって、殴る。
本来ならば、届かないはずの距離ではあったが、その腕は巨大な骨となって、こちらに向かって来る。
「太郎っ!そやつの身体に触れてはならない!」
「あぁ?」
そう言っているが、俺は既にサングラソードを手に、構えて、攻撃を受け止めていた。
確かに大きさも相まって、かなりの威力はあるが、それでも耐えきれない程の威力はない。
身体に違和感はあまりないようだが。
「取り込まれていない」
「ほぅ、本当に人間だったようだな」
「人間じゃないと、どうなるんだ?」
「取り込むんだよ、人間以外の力を」
「がしゃどくろの腕という訳か」
「そういう訳だ、果たして、どうにかなるか?」
「まぁ、現状では勝てないな」
「諦めるのか」
「まぁな、だからこそ」『カクレンジャー』
俺は、会話している間に、その手にあるドンブラスターには、既に別の姿へと変わる準備を終えていた。
その力は、まさしく忍者。
それを体現させた力であり、俺はそのまま構える。
「消身之術」
それと共に、その場を煙幕を張る。
「おっと、まさかすぐに逃げるのか」
そう言っている間にも、こちらの姿は見えなくなっただろう。
これからの対策の為にも、情報をさらに集める必要がある。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王