サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
新たな姿、シンケン・ドンモモタロウへと変わり、その手に持つサングラソードも構える。
「さて、久し振りに烈火の邪斬刀を使ってみたが、まさかこんな変化をしていたとはな」
そうしながら、サングラソードに刻み込まれている恐竜の模様を見つめる。
以前の、キョウリュウジャーの時とは違う。
刻み込まれた模様から感じるのは、この烈火の邪斬刀をこれまで受け継いできた人達の思いがある。
おそらくは、彼らの中には、歴史に名を残していない人はいないだろう。
「だからこそ、こういう人達こそが英雄だと思えるな」
英雄とは、別に名を残した人だけとは言えない。
強いだけが、英雄ではない。
この烈火の邪斬刀から伝わってくる数多くの人達のように、誰かの為に戦った人達の事を英雄と。
そう思えるだろう。
「その程度で、何が変わる!」
その思いは、おそらくは奴には関係ないだろう。
五月の叫びに合わせるように、その身体から無数の腕が襲い掛かる。
五月によって、これまで吸収されていた者達の嘆きまで聞こえそうなほどの、怨念のような腕は、まるで槍のように鋭く放たれてくる。
「そんな物で、俺を止められると思うなよ」
迫りくる腕を前に、サングラソードを一振すれば、そこから刀身が伸び、、襲い掛かってくる無数の腕を斬る。
サングラソードを振るった瞬間に聞こえた恐竜を思わせる鳴き声は、烈火の邪斬刀に刻み込まれた人達の魂の火だろう。
「こんな物じゃ、ないわよね」
吹き飛ばされた腕は、そのまま地面に突き刺さるが、それが合図だったかのように、地面から無数の腕が伸びてきて、俺の方へと迫る。
だが、背中を守るように、次郎が槍を回転させ、防ぐ。
「っ!」
「一人の努力は、確かに強い。だが、そんな力を合わせる事が出来るのが人間の強さでもある」
『ドン! ドン! ドン! ドンブラコ!』『ドラゴン!奥義ィィ!』
鳴り響く音声と共に、サングラソードから伸びた恐竜から放たれた炎。
それらの炎は、俺達の道を示すように。
「桃代無敵…」
そうして、俺と次郎が構える。
それと共に、俺達の背中には、炎を纏った恐竜と雷を纏った龍。
二体の龍が咆哮する。
『モーモタロ斬♪モモタロ斬♪モーモタロ斬♪モモタロ斬♪』『激龍之舞!ア〜〜タタタタタッ!!』
鳴り響く音声と共に、俺達は真っ直ぐと走り出す。
その走り出した先にいる五月は、それらを腕がこちらに迫る。
しかし、それらを焼き、散らしていく。
「アバター乱舞!」「ライトニングドラゴンフラッシュ!」『必殺奥義!モモ·タロ·斬!!』『…再见』
それと共に、二つの斬撃。
斬撃と共に、五月の身体から生えた魔物を全てを斬り裂いた。
「よっしゃぁぁぁ!!」
次郎の叫びと共に、五月との戦いは終わりを迎えた。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王