サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「お前は一体」
そう、呟きながら、曹操はそう、問いかけた。
それに対する答えは。
「俺はヒーローとして生まれ、ヒーローとして戦い、ヒーローであり続ける者だ」
「いや、意味が分からないぞ!」
曹操のその叫びは、その場にいた全員が確かに共感した。
だが。
「まぁ、少なくとも、俺は。お前達のような英雄になるつもりはないからな」
たったその一言と共に、手に持っている武器であるギアトリンガーの銃口をそのまま曹操に向け、引き金を弾く。
それが攻撃だと気づいた曹操は、すぐにその手にある聖槍で、瞬時に攻撃を弾く。だが、そうしている間にも既にゼンカイザーブラックは接近し、既にギアトリンガーのハンドルを回していた。
ハンドルを回す事によって、ギアトリンガーの銃口から水色の光刃となり、曹操を斬り裂く。
「っ」
紙一重。
その攻撃を避ける事に成功した曹操はすぐに後ろに下がる。
だが、それを見ている間にも、ゼンカイザーブラックは、その手にあるギアトリンガーを、周囲にいる英雄派に向けて、引き金を引く。
曹操に対する攻撃だけではなく、周囲への牽制。
「ぐっ、こいつ、巫山戯ている言動のわりにはっ」「強いっ」
そう、その言葉が、まさしく証明だった。
「さて、そこにいるドンブラザーズの2人」
「えっ」
すると、ゼンカイザーブラックは、懐から取り出した物。
それを投げ渡す。
一瞬、呆けている間にも、その手から投げ渡された物を急いで受け止める。
「これは金色のアバタロウギア!?」
それは、これまで見た事のないアバタロウギア。
疑問に思うソラは、思わず声を出すが。
「けど、何も描かれていないよ」
そう、友奈は呟いてしまう。
その言葉を聞いたゼンカイザーブラックは。
「やはり、全員が揃わないと意味はないか。ならば、仕方ないか」
そうしていると、ゼンカイザーブラックはため息を吐くと共に、手元にあるギアトリンガーにセットされているギアの上下を入れ替える。
「さすがに、これ以上の干渉はルール違反だからね」
呟いている間にも、ゼンカイザーブラックの銃口。
それを向けたのは、曹操達英雄派ではなく、兵藤だった。
「えっ」
「それじゃね」『ビックバーン!』
それと共に、放たれたのは、巨大な歯車。
「えっえぇぇ!?」
それに驚きを隠せない兵藤だが、そのまま歯車に包まれる。
すると、兵藤の身体に変化が起きた。
より正確に言うと、兵藤の赤龍帝の鎧に。
「これは一体」『分からない、だがあの魔王が言っていた強化だろう。だが、それを調整されて、使用出来るようになっているっ』
それには、兵藤は、驚きを隠せなかった。
「最期に、これぐらいはしたいからね」
そうして、ゼンカイザーブラックの手には、また黄金のアバタロウギアがあった。
「それじゃあね」
その言葉と共に、ゼンカイザーブラックは、その場を去っていた。
結局、彼自身、何をしたかったのか。
それは、分からなかった。
ただ、一つ、分かる事は。
「今、この流れを止める訳にはいけない!」
その言葉と共に、戦いは再開された。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王