サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
京都の1件において、俺達の当初の目的を達成する事は出来た。だが、それ以上に厄介な敵を作り出してしまった。
それに関して、今後を、どうするべきか。
「もしかしたら、1度、全員を集める必要があるかもしれないな」
「やはり、そうする以外はなさそうだな」
そう、俺と滅が、話し合った結果、その結論に出た。
未だに、その全貌を見せる事のない帝国の駒による勢力。
奴らに関する正体は、少しずつだが見えてきた。
それでも、多くの謎が抱えている以上は、家臣を全員集める必要がある。
「それを考えると、家臣が全員が集まる事はこれまであったか?」
その事が気になり、俺は思わず滅に質問する。
それに対して。
「ないな、そもそも、俺達はたった一年で集った集団だ。各々の事情もあり、全員が集まる事こそ、ほとんどなかった」
「そうか、そう考えると、良い機会かもしれないな」
俺は、家臣の全員と集まっていたが、家臣同士で会った事のない奴もいる。
「それを考えると、滅。お前は最初の家臣だから、気張らないとな」
「最初の家臣だと?何を言っている。お前の最初の家臣は、絶花じゃないか?」
滅は、そんな事を言うが、俺は笑みを浮かべる。
「絶花は、俺の幼馴染みで最強の侍だからな。だから、そういう意味では、家臣という印象はない。けどな」
そうして、俺は滅を見る。
「ここまで、俺が進んで来れたのは間違いなく、滅。お前のおかげだ」
「俺がか?皮肉な話だ」
滅は、そう苦笑する。
「最初は、お前の命を狙った刺客であるはずの俺が、今ではお前の家臣とはな」
「可笑しいか?」
「機械生命体である俺が、感情を問うのか?」
「けど、生命体なんだろ、だったら、変わりないさ。何よりも、お前が機械だろうと、関係ない」
「・・・太郎」
そう、滅が呟いた時だった。
滅は、何かを感じたのか、俺を見る。
「っ!」
そのまま、滅は、俺を押し飛ばした。
「おい、いきなりっ」
すると、滅に変化が起きた。
その腰には、見た事のないドライバーがある。
これまで、滅が変身に使っていたドライバーとは、まるで違う何か。
「これは、まさかっメルヴァゾアがっ」『これより、データの改竄を行う』
「がぁぁ!!」『アークライズ!オール・ゼロ…』
驚きを隠せない最中で、滅は、目を見開く。
そして、そのまま、そのドライバーから、音声が鳴り響く。
鳴り響く音声と共に、ドライバーから流れ込むのは、泥のような何かが包み込む。
そうして、現れたのは、黒一色のボディ、片方しかないアンテナ、左目が剥がされたかのようなマスク、通信衛星アークの中枢部に似た形状の禍々しく輝く赤い瞳を持っている。
「滅っ」
「・・・ターゲットを補足。これより、任務の再開を行う」
それと同時に、聞こえた無機質な声は、かつての滅を連想させた。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王