サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
京都での旅行を終えた俺達は、すぐに実家へと帰ってきた。
帰ってきた実家に帰ってきていた。
「にしても、京都では色々とあったなぁ」
「結局、高嶋さんには、その駒は」
「渡していないよ、自分自身で決めないといけないからな」
彼女が、それを決断するかどうかは任せる。
「そうなの?」
「俺は勧誘はする。出来れば、家臣になって欲しいけど、それは彼女の意思で決める事だ。それに、無理矢理にやっても意味はないだろ」
そう、俺は呟いていた時だった。
絶花は、突然、構えだした。
「絶花?」
「ヤバい、何がヤバいか分からないけど」
そう、絶花は、その手に刀を取ろうとした。
「別に君達と敵対するつもりはない。久し振りに見たいと思って来たからね」
「「っ」」
振り返ると、そこには1人の男性が立っていた。
その人物が誰か分からない。
だが、僅かでも、死戦を潜り抜けたからこそ、分かる。
「うわぁ、やべぇ、勝てる気がしねぇな」
「いや、むしろそこまで余裕な様子を見せている人間は、結構初めて見るな」
そう、目の前にいる男は呟く。
「さて、自己紹介をしておこうか。俺はアジュカ・ベルゼブブだ」
「ベルゼブブ?蠅の?」
「ちょっ」
俺の一言に対して、絶花は焦りだした。
「まぁ、イメージ的には間違っていないな、俺はその名前を使っているだけだがな」
「それで、俺に一体何の用だ?」
「言っただろ、久し振りに見たいと思ったんだよ、王国の駒をな」
その言葉に対して、俺達は同時に首を傾げる。
「「王国の駒?」」
「あぁ、お前がその身に宿している駒だ」
「これ?」
俺がそう言いながら、見せる。
「ちょっ、何をやっているの!?」
「そう、警戒するな、それにしても、見るとますますとんでもない代物だな」
そう、俺の王国の駒を見つめる。
「もしかして、王国の駒を知っているのか?」
「まぁな」
そう言いながら、アジュカが取り出したのは、俺のとは少しだけ違う駒。
「これは悪魔の駒。簡単に言うと、相手を悪魔に変え、眷属にする事が出来る駒だ」
「眷属に?」
「まぁ、悪魔も、今は数が少なくなっているからな、それを補う為に俺が造った。最も、気に入らない使い方をする奴もいるがな」
そう、つまらなそうに、言う。
「それで最近になって、どうするか考えていた時に、久し振りにその駒の反応があってな、見に来たんだよ」
「へぇ、そうなんだ」
「そうしたら驚いたよ、まさか、既に使用していて、それも「動くな」おっと」
「滅」
すると、アジュカの背後には滅がいた。
「太郎をどうするつもりだ」
「どうする事もないよ、俺はただの興味でここに来ただけだ、にしても」
アジュカは、そのまま見渡す。
「宮本武蔵の子孫に、機械の生命体。短期間で2人も眷属にするとは」
「眷属ではなく、家臣だ、俺と一緒にいてくれるな」
そう、俺は言う。
「そうか、そういう意味ではお前は適任かもしれないな。
ならば、面白い事を教えてやろうか」
「・・・おぉ、良いのか!」
「ちょっ、太郎!」「警戒心がなさ過ぎるぞ」
そうは言うが。
「俺自身、知らない事が多すぎる。その手段を増やす事が出来るのが目の前にあれば、掴む。何もしないよりも一歩進めるからな」
「罠だとしてもか?」
「罠だとしても、進めないよりはマシだ」
俺はそう、アジュカに言う。
「やっぱり面白いな、その駒を持つ奴は。良いだろう、少し長くなるから近くで茶を飲みながら話すか。何よりも、眷属の奴らに見つかると面倒だからな」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王