サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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絶花、迷子

今日、絶花は、俺が通っている駒王学園に転校する。

転校するに当たって、最初は俺が案内しようかと、相談したが。

 

『うぅん、私は太郎の侍だから。だからこそ、転校初日でも、一人で出来る事を証明してみせるよ。何よりも太郎はかなり派手好きだから、こういう時には何か騒動を起こしそうだから』

 

そう、堂々と宣言した。

そして、その言葉を聞いた俺は遠慮なく先に登校した。

学校のクラスで、絶花が来るのを。

そんな今朝のやり取りを思い出しながら。

 

『無事に駒王学園についた』

『校門まで、来れた』

 

そう、ここまでは問題はなかった。

だけど。

 

『校庭に入った』

『森の中に入った』

『校舎が見つからない』

 

次々と送られてくる内容を見て、俺はとりあえず、電話をかけた。

 

「おい、絶花」

「……はい」

「お前、迷子になっただろう」

「はい」

 

そう、画面の向こう側にいる絶花が涙を流しているのが、簡単に想像できた。

 

「けれど、絶花、一つ、言いたい事がある?」

「何?」

「駒王学園の中等部には、森はない」

「・・・えっ」

 

その言葉を聞くと、何やら、呆けた様子が、電話の向こうで聞こえる。

そのまま、俺は電話を続ける。

 

「そこ、多分だけど、高等部の旧校舎だ。かなり遠い所だぞ」

「そっそんなぁ!?」

 

俺の言葉を聞くと共に、絶花が、そのまま崩れ落ちるのか分かる。

すると、誰かが近づく音が聞こえる。

ふと、俺は疑問に思っていると。

何かが後ろへと跳ぶ音がした。

それは、おそらく、絶花が、何か脅威を感じたのだろう。

すると。

 

「眼前に人間じゃない存在、紅髪」

 

絶花は、そのまま自然と、俺へと、状況を説明する。

これは、俺と絶花が離れている際、絶花が敵かもしれない存在に会った際の対応だ。

最近では、俺が前に出て戦う事は多いが、以前から、指揮する事の多かった俺の言葉は、絶花は信頼している。

だけど。

 

「あぁ、絶花、多分、その人、俺の知り合いだ。というよりも、お前も会った事があるぞ?」

「えっ、そうなの?」

「ほら、夏休み、一ヶ月間、遭難した後に出会っただろ。あの時は黒歌の印象が強かったけど、その時に会っただろ」

「・・・あっ」

 

その言葉で、ようやく納得したのか、絶花は声を出した。

すると、向こうで何やら話をしていた。

少しの間、待っていると、電話の相手が変わった気がする。

 

「もしもし、聞こえるかしら、太郎?」

「やぁ、リアス先輩、絶花がお世話になりました」

「ふふっ、別に良いわ、それにしても、まさかこんな可愛い子と知り合いなんて、驚いたわ」

「あれ?」

 

その言葉に、俺はふと疑問に思い、首を傾げる。

しばらくして、思い出した。

 

「そう言えば、リアス先輩達には、まだ全然紹介していませんでしたね」

「あら、どういう事かしら?」

「そこにいるのは、宮本絶花は、俺の最強の侍、最強の騎士の家臣ですよ」

「・・・えっ、この子が!」

 

そう、俺が言うと、電話の向こうのリアス先輩は、驚いた様子だった。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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