サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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嵐の転校生

リアス先輩が、俺の言葉を聞いて、驚きを隠せない様子であった。

 

同時に、俺は、そのまま教室の椅子に座りながら、天井を見る。

 

「まぁ、考えてみたら、絶花はずっと向こうにいたからな」

 

それこそ、俺も向こうにいた時は、常に絶花と一緒に行動する事が多かった。

 

故に、俺の基本的な戦術は、無意識だが、絶花が基本となった戦い方が多い。

 

これから、彼女がこちらの駒王学園に来てくれたおかげで、その戦術は、元通りに戻る。

 

そう考えていた。

 

けれど。

 

「新しい力故にか」

 

今の俺の手元には、ドンブラザーズという新たな力を得た。

 

この力はかなり強力であり、様々な状況に対応する事が出来る戦士を再現する事が出来る。

 

そして、最も基本となるドンモモタロウの戦い方は、絶花を見本に戦っていた。

 

けれど。

 

絶花がこちらに来てくれた。

 

それを。

 

「これから、どう考えるか」

 

今の俺と過去の俺。

 

その戦い方の違いが、どうなるのか。

 

以前の、絶花頼りの戦い方に戻ったとしても、それは彼女に頼りっきりになってしまう。

 

対して、今の戦い方を続けた際に得られる強さというのは、今までと大きく違う。

 

それは、絶花がいない事を前提として、自分で考えて戦うという行為。

 

だからこそ、今の俺にとって、過去の俺と今の俺。

 

その二つは、かなり難しい選択となるだろう。

 

「……でもまぁ、まずは絶花を受け入れた、未来の戦い方を考えないとな」

 

俺はとりあえず、目の前の問題に対して、一つの答えを出した。

 

それから、授業を受けながら、俺は、自分が今後どうやって戦うべきなのか、少しだけ考え始めた。

 

その時だった。

 

思考と共に、既に始業のベルが鳴っていた。

 

未だに、絶花が、来ていない事に気づく。

 

「おいおい、初日から遅刻か?」

 

そう考えていた。

 

けれど。

 

窓から、入って来たのは、絶花だった。

 

なぜ、窓から入って来たのか。

 

疑問は多くある。

 

だけど、この瞬間、既に分かっていた。

 

「宮本、絶花」

 

絶花は、自分の名前を大声で叫ぶ。

 

それは、おそらくはクラスで響いたのだろう。

 

だが、クラスメイトの誰もが、その声に、かなりビビっている。

 

「本日から、この教室でお世話になります」

 

そう、窓から拭き溢れる風は、まるで嵐のように。

 

「──よろしく、お願い申し上げます」

 

笑顔は怖く、目つきは一段と鋭くて、かつ声もドスが利いていた。

 

それが、後の中等部での噂になった彼女の印象だった。

 

しかし、俺は。

 

「・・・やっぱり、お前は、最高だよ」

 

そんな絶花が来た事で、先程まで不安など吹き飛ばした。

 

彼女は、俺の不安を全て吹き飛ばしてくれる最高の嵐であると。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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