サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
俺としては、最高に格好良い自己紹介を行ったはずの絶花。
しかし、その結果は。
「まさか次の標的を考えてるとか」「やっぱ生徒会長?」「さすがの裏番長様でも無謀だろ」「副会長が初めて特例出したって話だよ」「でも雰囲気かっこいいよね、特に顔がいい!」「アウトローな俺様系イケメンって感じ?」「相手は女よ、あんたら正気に……」
そう、周囲からは、かなり警戒されている感じだ。
「なんであんなに格好良かったのに、全員、離れているんだろうなぁ」
「私は、普通になりたいのに。最強なのは太郎と一緒の時で十分なのに」
落ち込んでいる様子の絶花。
どうやら、あの時、遅刻しそうになっていた絶花は、一緒に遅刻しそうになっていたアヴィ先輩を助ける為に無茶をしたらしい。
「私は、ただ普通の友達を作りたいだけなのに」
「……あぁ、分かっているよ」
そう、周りには聞こえない小さな声を、俺は確かに聞いている。
「だからこそ、俺は王を目指している」
「……本当、太郎はそういう所は、変わらないね」
俺の言葉を聞いた後、少しだけど絶花は笑っていた。
その表情を見ていると、俺のやる気は少しだけ上がる気がする。
「そう言えば、アヴィ先輩と会ったんだよな」
そうして、俺は、先程の話を聞いて見る。
「そうだけど、もしかして、太郎って、知り合いなの?」
「まぁな、この学校で、俺と話してくれる数少ない先輩だからな」
「そうなんだ、それじゃ、その」「さっそく会いに行くか?」
そう尋ねると、絶花は。
「……そうだね」
俺の言葉に絶花は、そのまま立ち上がる。
「とりあえずは、俺が案内するよ」
「別にそこまで」
「今朝、迷子になっていたのは、誰だったか?」
「うっ、お願いします」
俺の一言を聞いて、少しだけ怯んだ後、素直に頭を下げた絶花と共に、とりあえず教室から出た。
だけど、その際に。
「「「太郎に従う家臣って、本当にいたんだ」」」
何やらクラスの心が一つになった気がするが、まぁ、良い。
「それで、その、アヴィ先輩は、どこに?」
「そうだな、アヴィ先輩は「見つけたぁ! おーい! こっちこっちー! あたしが来たよー!」ほら、あそこに」
そう、俺が言うと、絶花は、そのまま見つめる。
だが、そのまま全力速でこちらに向かって来た。
「見つけた! あれ、というよりも太郎じゃない、なんでここに?」
「何でも何も、絶花は俺の家臣だからな」
「家臣? 絶花ちゃんが?」
そう、アヴィ先輩が尋ねる。
「はっはい、その、名乗っても分からないかもしれませんが、太郎の家臣で、騎士の宮本絶花です」
絶花は、そのまま頭を下げる。
それと共に、数秒の沈黙。
そして。
「えっえぇぇ!! 絶花ちゃんが! あの騎士!!」
「えっ、えっ?」
すると、アヴィ先輩は、驚いた声を出した。
「あの、そんなに驚く事ですか?」
「驚くよ! だって、太郎君の騎士と言ったら、その一振りで他勢力の神を倒す事も出来、伝説と言われた太郎君達の家臣達は全員がその騎士に倒された事があり、負けた事のない最強だって言う、謎の存在だったのよ!」
「たっ太郎! また、変な噂を立てたの!」
そう、俺に対して、詰め寄ってくるが。
「何を言っている! 俺は、嘘など言っていない! それじゃ聞くが、絶花!」
「なにっ!」
「さっきの言葉、嘘はどこにあるの!」
「嘘が多いじゃない! 私、そんな一振りで神を倒す事は出来ないよ!」
「倒す事は出来るだろ」
「……まぁ、けど、家臣を全員倒した事なんて」
「いや、負けた事ないだろ」
「……あれ? そう言えば」
「そもそも、俺、お前が負けた所と言ったら、友達が出来ないのと、胸が大きくて悩んでいる所ぐらいしか、思いつかないが、そこの所、どうなんだ」
その一言で、絶花は、無言となってしまった。
次回の王は
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妖怪王
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幻想王