サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
アジュカから、詳しい話を聞く為に、近くの喫茶店に訪れた。
「さて、説明をする前に、まずは王国の駒と悪魔の駒でも共通となっている部分をとりあえず説明するか」
それと共にアジュカが取り出したのは、悪魔の駒。
その姿は、俺が持っている王国の駒とそれ程変わりないように見える。
「これが、悪魔の駒か」
「あんまり変わっていないように見えるけど」
「それはそうだ、この悪魔の駒は、そもそも王国の駒を元に作ったからな」
それと共に、複数の悪魔の駒を並べる。
「各々の駒の能力は、変わらないがな」
「そうなのか。というよりも駒の能力って、なんだ?」
「知らないで、渡したの」
「あぁ」
騎士は、なんとなく絶花が似合いそうだったから。
僧侶も、なんとなくだからな。
戦車を渡す高嶋に関しても、直感だからな。
「騎士の特性は速度の上昇。戦車の特性は攻撃力・防御力の上昇。僧侶の特性は魔力の底上げ。
それを考えれば、各々はある意味、合っているだろう」
「あぁ、確かに」
絶花の剣術を生かすのならば、確かに騎士の駒。
高嶋の鬼の力を生かすんだったら、戦車。
「そう言えば、滅は、どうなんだ?」
「俺の場合は、様々な状況に対応するならば、確かに僧侶が適任だ」
「そうなのか」
それを考えれば、今後はそれを考慮していく必要はある。
「そう言えば、疑問だったけど、この女王は一体何なんだ?」
「「兵士」「僧侶」「騎士」「戦車」のすべての駒特性を兼ね備えた最強の駒だな」
「わぉ」
ある意味、切札というべき存在であるのは間違いないようだ。
「さて、ここからが王国の駒と悪魔の駒との明確な違いについてだ」
「気になっていた所だな、それは」
「まぁ、まず一つは、悪魔への転生がない点だ。これはそもそも一つの国の住人として認める事を目的にしている王国の駒だからな」
「悪魔への転生かぁ」
「まぁ、これは悪魔になった事で、弱点が生まれる事もあるからな」
そう、アジュカは呟く。
だけど、これ以外の点は、なんだろうか。
「だが、王国の駒の最大の違いとしては、やはり、進化だな」
「進化?」
それに対して、俺達は思わず首を傾げる。
「悪魔の駒は変異の駒という複数の駒を使うであろう資質を宿した転生体を一つの駒で済ませてしまう特異な駒がある。だが、それとは違い、王国の駒は、与えた駒自身が成長し、新たな姿になる事が出来る」
「はぁ?」
「ふむ、分かりにくいか」
「進化すると言っても、どういう感じなのか?」
俺は思わず正直に言う。
「まぁ、ゲームで言う所の基本職から上級職。さらにはその先へと行く。これはある意味、とんでもない代物なんだぞ」
「それは、確かに」
つまりは、各々の成長によって、駒も新たな姿になる事が出来る。
「それは、つまり、俺自身もという事か?」
「あぁ、君自身がどのような王になるのか。それによって、また、王国の駒は変わる」
そう、アジュカは頷く。
「そういう意味では、堕天使に知られたら厄介かもしれないがな」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王