サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「ふむ、遅かったな」
「遅れてしまい、申し訳ございません」
ゼノヴィア先輩は、既にこちらが到着するのを待っていた様子だった。
その手に持つ竹刀は二つである。
「試合時間は無制限、先に一本取った方を勝ちとしよう」
仕切り直しはなし、ひたすら戦い抜くオリジナルルールである。
「よろしく頼む。良い試合にしよう」
「あ、よろしくお願いします……」
礼儀正しい先輩に合わせ握手をする。とても力強い手だった。
「──では両人、構えて」
それと共に、両者が構える。
絶花は、その手に持つ竹刀を一本。
それは、絶花自身の本来の戦い方ではない。
だが。
「────試合、始め!」
それと同時に、ゼノヴィア先輩は、既に絶花の元へと飛んでいた。
ゼノヴィア先輩の駒に関しても、以前は聞いていた。
騎士の駒。
それは、木場先輩のようなスピードタイプの剣士と最も相性の良い駒ではある。
だが、ゼノヴィア先輩は純粋なパワータイプの剣士である。
そんなゼノヴィア先輩が、騎士の駒の力も合わさる事で、バランスの良い剣士となる。
だが。
「地の型」
その言葉と共に迫る攻撃を、正面から受け止めた。
受け止めた一撃。
だが、ゼノヴィア先輩には、もう一つの手にある竹刀による攻撃が絶花に迫る。
しかし。
「はぁぁぁ!!」
だが、その攻撃は、絶花に届かなかった。
それは、先に攻撃していた方の竹刀。
それを絶花は、そのまま押し返した。
それは、悪魔であるゼノヴィア先輩を簡単に吹き飛ばした。
「ほぅ!」
それは、ゼノヴィア先輩は驚きを隠せずにいた。
だが、そうしている間にも、無防備になっているゼノヴィア先輩に追撃を仕掛ける。
そして、絶花の一撃は、そのままゼノヴィア先輩の首元へ直撃した。
だが。
「……ッ!?」
ゼノヴィア先輩は、その手にある竹刀を地面に叩きつけて、無理矢理態勢を立て直していた。
それは、まるで地面へと叩きつける事で、衝撃を逃しているかのようであった。
そして。
「……これは驚いたぞ」
絶花の攻撃を防いだゼノヴィア先輩は、少しだけ笑みを浮かべながら言う。それは余裕なのか、それとも純粋に驚いているのか。
だが、絶花は油断せず構えを取る。
すると、絶花の目の前にいたはずのゼノヴィア先輩の姿が消えていた。
いや、消えたわけではない。
単純に速く動いただけだ。
だが、それを絶花も捕らえていた。
絶花は、防御に徹しながら、確実な隙を狙うために、動き回るゼノヴィア先輩の動きを見切っていた。
そして、ついに絶花は、ゼノヴィア先輩が着地する瞬間を狙い、攻撃を仕掛けた。
だが。
「甘い!!」
そう、ゼノヴィア先輩の竹刀が激突する。
互いの竹刀が激突する。
その結果は、破裂。
「むっ」「っ」
そのまま二人は、互いの武器が無くなった事に驚く。
それと共に互いに離れた。
「この戦い、ある意味不完全燃焼だろ」
「・・・そうですね」
その言葉と共にゼノヴィア先輩は、その手にデュランダルを出した。
それに対して、絶花は天聖を引いた。
そのまま、互いに構えた。
「「いざっ、尋常に!!」」
次回の王は
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幻想王