サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「ゼノヴィア先輩、一つ、言っておく事があります」
「何かな?」
「本気で来てくださいね、正直に言えば、今から私は少し、本気を出しますから」
絶花は、その言葉と共に、天聖を構えると同時に。
『Evolution』
その音声が鳴ると共に、絶花の容姿は変化する。
先程まで艶のある黒髪は、白い雪を思わせるウェーブのある髪に。
瞳は紫色に変化していた。
「これは」「言ったでしょ、少し本気を出すって」
その言葉と共に、絶花は既にゼノヴィア先輩の元へと向かっていた。
それと同時に、絶花は、その手にある天聖を振り下ろす。
瞬時にゼノヴィア先輩も、デュランダルで受け流すが、その衝撃は、ガードしたはずなのに、その後ろに下がる。
「これは、音の斬撃だと、一体」
「あぁ、そう言えば、言っていなかった。絶花の持つ天聖の能力」
「天聖?」
それと共に、全員がこちらに目を向ける。
「天聖の能力は、剥奪。だけど、その能力に関しては、実は合意があれば相手から力を借りる事が出来る」
「えっ、そんな事を」
「さらに、俺の駒を持つ家臣の中で女性ならば、その全員の力を使う事が出来る。まぁ、同時に複数はさすがに身体に負担は大きいけど、各々の能力と絶花の剣技を合わせて発動出来るぞ」
「「えっ」」
俺の言葉に対して、全員が驚きを隠せなかった。
「ふむ、では、その能力は確か僧侶の雪音クリスの音操作をか」
それと共に、絶花は、デュランダルを受け流しながら、斬撃を放つ。
だが、それは、デュランダルによって防がれてしまう。
しかし、それでも、絶花は、攻撃の手を止めない。
そして、絶花の攻撃に対し、ゼノヴィア先輩もまた、デュランダルを使いながら応戦する。
二人の攻防は、激しい物だった。
だが、徐々にではあるが、ゼノヴィア先輩が押され始める。
「くくっ、面白いじゃないか! 先程の剣に加えて、音を飛ばすとは!」
その時のゼノヴィア先輩の笑みは、まさしく戦闘狂。
それと共に、絶花自身も気づかない内に笑みを浮かべている。
『楽しいな』
二人とも無意識に思っているだろう。
戦いが楽しくて仕方がない。
刀と剣。本来なら相性が悪いはずなのに、二人は互角に渡り合っていた。
「凄いですわね、あのお二人さん」
「あぁ、それにしても、まさか、絶花君にこんな隠し玉があったなんて」
それを見つめながら、俺は、それらの戦いを見つめ。
「そこまで!」
「「っ」」
俺の言葉で、止まる。
「ゼノヴィア先輩、その服に斬り傷。それが一本の証です」
「おぉ、そうだったのか、これは気づかなかった」
そうしながら、その勝負は終えた。
「それにしても、ここまで強いとはな! 確かに最強の騎士と言われても納得だな」
「えへへへぇ」
絶花は、それに褒められて、少し頭を掻く。
「けれど、あの時の太郎と行っていたのは、一体何なんだ」
「ッ////」
その言葉を聞いた瞬間、絶花は、固まってしまった。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王