サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
試合に勝利する事が出来た、
久し振りに見た絶花の試合は、俺にとっては見惚れてしまった。
だが、その後が問題だった。
「あっあぁぁぁぁぁ」
試合が終わった後、絶花は地面の上で倒れていた。
「ふむ、これは一体何が起きたんだ?」
その様子を見て、試合が終わった後に、ゼノヴィア先輩が俺に尋ねてきた。
それに対する俺は。
「まぁ、絶花は、かなりの人見知りだからな。少しでも恥ずかしいと考えたら、あぁ言う感じで倒れる事があるからな」
俺はそうけろっと言う。
それに対して、周囲の全員はなぜか俺の方を冷めた目で見ていた。
「なんというか、太郎君って、鈍感というか」
「かなり隠れて抱き合っていたのに、それを恥ずかしいと考えていないんでしょうか?」
そう、何やら言っているが。
「ねぇねぇ、太郎と絶花って、恋人なの?」
「んっ、なんでそんな事を言うんだ?」
何やらアヴィ先輩が聞いてきたが。
「全く、何を言っているんだ、アヴィ先輩は。俺と絶花はただの幼馴染みだぞ。まぁ、あいつは人見知りで、かなり緊張するけどな」
「・・・いや、普通の幼馴染みが、物陰で抱き合わないわよ」
そう、俺に対して、呆れたようにイリナ先輩は言う。
そんな事を言われて、俺は首を傾げる。
「んっ、それは普通じゃないのか? まぁ、俺にとっては絶花しか幼馴染みはいないけど」
俺の言葉に、全員がため息を吐く。
「もういいです、私達は何も言いません。それより、これからどうしますか?」
イリナ先輩が、何かを諦めたような表情を浮かべながら言う。
「とりあえず、俺は絶花が起きるまで面倒を見とくよ」
そうしながら、俺は絶花を背中に背負って、その場を離れる事にした。
そして、少し離れた場所にある木の下に座る。
そのまま、俺は膝の上に絶花の頭を乗っける。
未だに気絶している状態の絶花だが、さすがにその辺に放っておく訳にはいかない。
昔、最強を目指している時に、鍛錬を行っていた絶花が、疲れた時もこうして膝枕をしていた。
まぁ、今は男になっているけど、見た目的には女だし、大丈夫だろう。
それにしても、本当に絶花は可愛い顔立ちをしていると思う。
何よりも、引っ越す前にもこうして行う事は珍しくなかった。
尚、その際には、俺の周囲にいた女性陣が何やら睨んでいた気がするが、なぜだろうか? そう思いながらも、絶花の髪を撫でていると。
「うぅーん」
意識を取り戻したようで、ゆっくりと目を開けていく。
「おっ起きたか?」
「あっあれっ、ここは?」
「決闘が終わった後に、気絶したんだぞ」
「そっそうなの?あれ、なんだろう、記憶が曖昧だ・・・」
どうやら、記憶を失っているようだ。
「まっ、気にする事じゃないだろ」
「うぅぅ、そうだけどさ」
「それよりも、まだ時間があるし、もう少し休んでいろよ」
そう言って、再び絶花の頭を撫でる。
「うん、そうだ」
そう、何時ものように寝ようとしたが、周囲の視線に気づいた絶花は思わず立ち上がる。
「どうしたんだ!」
「いっいや、なんでもないよ!あはははははは」
すると、まるで壊れた機械のようになっているが、本当に大丈夫なのか?
次回の王は
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