サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
その時、教室は戦慄していた。
この場において、彼らの争いは、まるで嵐。
そう、見える先生と生徒は、考えていた。
「ほぅ、最強に対して、意見を言うのか」
クラスでの転校生であるリルベットは、相対する人物である太郎を見つめながら言う。
その目には自信に満ち溢れており、同時にこれから来るだろう太郎の言葉を正面から受け止めるつもりであった。
対して、太郎は。
「当たり前だ、最強とはただ一人!俺の幼馴染みにして最強の侍である宮本絶花が相応しいに決まっているだろ!」
「太郎!」
そんなリルベットの言葉に対して、答えるように、太郎は高らかに宣言する。
突然、自分の名前が出てきた事に対して、先程まで困った表情をしていた絶花は、その言葉を聞いて跳び上がってしまう。
それに対してリルベットもまた、その視線を絶花に向けていた。
「ほぅ、まさか噂の彼女が出てくるとは」
すると彼女は本物の騎士のごとく、片膝をついて絶花の手を取った。
「わたしは、貴公に興味がある」
一体どこに隠していたのか、リルベットは青い薔薇を手に持っていて──
「どうか受け取ってほしい」
そしてそれを絶花に差し出した。
それに対して、戸惑っている絶花だが。
「それは告白という事で良いのか」
そんな言葉を言ったリルベットに対して、太郎は睨んでいた。
「何を無粋な事を言うのかね、君は」
それに答えるように、リルベットもまた睨み返していた。
「えっと、太郎」
そんな太郎の行動に対して、戸惑いを見せながら、絶花は見つめる。
「・・・いいから、絶花、ここは俺に任せろ」
そう、太郎は絶花を守るように前に出ていた。
これまでの太郎とは違う言葉に対して、絶花は顔を赤くしながら見つめた。
「お前が苦手な所は分かっている。だから、それを助ける。それが王である俺の役割だ」
「うっうん、ありがとう」
太郎の言葉を聞くと、絶花は、どこか嬉しそうにしていた。
それを見つめていたリルベットは、少しだけ、どうするか考えたが。
「まぁ良いだろう、放課後、体育館裏で待っている、勿論、そこにいる王を連れてきても良い」
それだけ告げて、自分の席へと戻っていく。
その様子を、見ていたクラスメイトは、何やらざわついていたが。
「絶花さんって、もしかしてモテる?」
「いや、そういうわけじゃないと思うけど」
「けど、これって修羅場だよね」
そう、騒ぎながらも、周囲は絶花を取り合う太郎とリルベットの行動に。
その間、絶花は、その間、これまでにない程に顔を赤くしながら、その行動を見ていた。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王