サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
絶花からの言葉。
その衝撃が忘れないまま、俺は数日と過ごしていた。
あの時以来、俺は絶花の言う言葉がどういう意味なのか。
普段ならば、多くの仲間と一緒に考えるはずの答え。
だけど、今は、一人で考えたい。
その気持ちがあった。
「ふむ、まさか一人でいるとはな」
「何の用だ、リルベット」
そう、俺に話しかけてきたのは、因縁深いリルベットだった。
思えば、こいつが現れてから、俺はこの考えに悩んでしまった。
けれども。
「何、何時もは彼女と一緒にいるのに今日は一人。丁度良いから話をしたくてな」
「話ねぇ、何の話だ」
そう、俺は目を向けると。
「孤高が最強か、それとも友と歩むのが最強か。どちらと思う」
リルベットの、その問いは、これまでとは違う雰囲気があった。
目の奥には何か不安があり、そこには、絶花の持つ強さへの渇望に近い何かがある。
長年、絶花と一緒に過ごしたからこそ。
俺は、それを理解出来た。
「・・・それは、お前の過去に関係しているのか?」
「質問したはずなのに、まさか帰ってくるとはな」
「質問と言われてもな。俺がどんな答えを出したとしても、今のお前に届くとは思えない。何よりも、絶花との決着。それがお前にとって一番の望みだろ」
「その通りだな、さすがは王として有名な男だ」
そう、俺の方を見る。
「それで、今のお前はどちらにいたいと考えている」
「その言葉からして、既に私の正体が分かっていたのだな」
「英雄の子孫と聞けば、だいたいな。まぁ、何よりも」
俺はそのまま、真っ直ぐとリルベットを見つめる。
「お前が、まだ、本当の意味で英雄の名を誇りに持っているんだったらな」
それが俺が最も問いかけたい事。
「・・・誇りか。だからこそ、聞きたい。仲間は、絶対に裏切らないと思うか」
「さぁな、この世界に絶対があるのか分からない。けれど、お前の言葉から仲間に裏切られた。だからこそ、孤高の強さを求めている感じだろ」
「その通りだ」
それと共に、レイピアをこちらに向けた。
それは、何時でも俺を貫けるように。
「だからこそ、その証明の為に来た」
「そうかよ、けど、俺としては、お前はまだ気に入っている方だぞ」
「私をか?既に私の正体を知って、なぜそう言えるんだ?」
「最強を証明する為の方法だ」
そのまま、俺はリルベットを見つめる。
「少なくとも、正面から決闘を申し込み、最強を証明する。自分の力で。そういう奴を俺は嫌いじゃない。まぁ絶花を差し置いて最強を名乗るのは未だに気に入らないがな」
「・・・そうか、気に入っていたか、だが、私は」
「だったら、証明してやるよ」
それと共に、俺は立ち上がる。
「決闘の場所は、教会だ」
「っ、なぜっその場所を」
「あぁ、決闘と言ったら、教会だろ」
俺は意味深な笑みを浮かべながらも、続ける。
「今夜、お前と絶花の決闘を取り仕切る。それは俺と、俺の家臣達が取り仕切る。その間、一切の邪魔は許さない。だからこそ」
それと共に、俺はリルベットを睨む。
「俺の最強と正面からぶつかれ、そうすれば、お前の目指す道も少しは分かるだろ」
次回の王は
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妖怪王
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幻想王