サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
今朝、急に決めた事もあり、絶花も最初は驚きの顔をしていた。
だが。
「それが太郎にとって、最良の結果になると考えたんだね」
俺に対して、そう問いかけてきた。
「あぁ、同時に絶花、お前が最強だと俺は証明したかった。だけど、それは俺の我が儘だ、もしも嫌だったら」
俺は絶花に問いかけると、絶花は笑みを浮かべる。
「だから、言ったでしょ、私は太郎の最強の侍。そんな太郎を信じないわけがない」
そして、その手には刀を握る。
「それに、これは私が始めた戦いでもある。私自身、決着を付けないといけない問題もあるし」
「・・・そうだったな、いや、当たり前の事だったよな」
絶花の言葉を聞いて、俺は改めて思う。
絶花とリルベットの戦いは、リルベットにとっての大事な事だと。
「だからこそ、お前の決闘の邪魔はさせねぇよ」
「・・・うん、お願いね、太郎!」
その言葉と共に、俺達は決戦の場所へと辿り着く。
決闘の場所には、リルベット以外にも嫌な気配が幾つもある。
そして、それはリルベットが望んだ訳ではないだろう。
だが、俺達は奴らの事など、始めから脅威にも感じていなかった。
既にエンヤライドンに乗り込んで、走り出していた。
それに気づいた奴らも、またこちらに迫る。
「という事で、頼んだぞ、家臣共!」
その言葉に合わせて、周囲には爆発音が聞こえる。
それは、家臣達が、各々の場で戦っている音だろう。
それと共に目的の場所へと向かっている最中。
「唯我太郎!ここで!!」
そう、上空から襲い掛かるのは一体の悪魔。
おそらくは英雄派と手を組んだと思われる悪魔の一体だろう。
だけど、その場所はあまりにも不運だったと言えるだろう。
『プログライズ!アーク!Destruction! Ruin! Despair! Extinction!アークスコーピオン!』
鳴り響いた音声と共に、俺に迫っていた悪魔は、蠍の尻尾を思わせる物によって、拘束された。
「なっ」
「これから、彼らは悪意に立ち向かう戦いを行う。その神聖な戦いに、貴様のような奴が土足で踏み込むな」
その叫びに合わせて、飛びだしたのは滅。
だが、それはこれまで俺達が見た滅の姿ではない。
以前、戦ったアークゼロと似たような装甲を身に纏いながらも、滅自身の姿を保っている。
それこそ、滅自身の新たな姿だろう。
そのまま、滅を見ながら、俺は進む。
そうして、辿り着いた場所。
そこには、リルベットが既に立っていた。
「・・・リルベットさん」
そう、絶花は、ゆっくりと進む。
「来てくれたのか、だが、私には」
リルベットは、その左目を抑えていた。
おそらくは、彼女の過去に関係しているのだろう。
抑えるのでやっとの様子が見られる。
「絶花、命令だ」
「・・・何なりと」
「リルベットとの決闘に勝ち、奴にとっての悪縁を斬れ」
そう、俺はサングラソードを絶花に投げる。
それにより、絶花は、本来の二刀流による戦い方が出来る。
「承知!」
それと共に、絶花も、それに答えるように、両手に持った刀を構える。
「我が名は絶花!唯我太郎の侍にして、最強の侍だ!」
次回の王は
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