サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
リルベットとの決闘は無事に終わりを迎えた。
それは、絶花の勝利だった。
リルベットの、これからの方針に関しても、本格的なテロに参加する前だったので、俺自身がなんとか無罪を勝ち取った。
それと共に。
「絶花」
「・・・なに、太郎」
俺自身もまた、これに関しては既に決着をつけない事だと自覚した。
「今回の決闘で、俺もようやく分かったかもしれない」
「何が?」
「俺自身の気持ちがな」
あの時の、絶花の言葉。
それを言われたら、さすがに俺でも理解出来る。
だからこそ。
「絶花、俺も言わなくちゃいけない」
「・・・うん」
そのまま、絶花は俺の方に目を向ける。
「俺も、絶花が好きだ」
「・・・やっと聞けた」
それを聞いて、絶花は、涙を流した。
俺の言葉を聞き、絶花は、俺に近づく。
その動作は綺麗であり、見惚れている。
そして、彼女は、そのまま俺を抱き締める。
これまで、何度も触れ合った。
けれど、それは幼馴染みとして。
王と家臣として。
それらの触れあいだった。
けれど、今から行うのは、それとは違う。
「んっ」
それと共に抱き締め合い、自然とキスをした。
俺と絶花、互いの存在を確認するように。
それと共にキスを終えると。
「・・・それで、絶花」
「・・・何」
そう、俺と絶花は互いに見つめ合う。
「・・・恋人同士って、具体的に何をするんだ」
「・・・えっと」
その言葉を聞いて、絶花は少しだけ言葉が詰まった。
「一緒にデートに出掛けたり」
「・・・俺達、普通に一緒に出掛けたるする事、よくあるよな」
「えっと、弁当を送り合ったり」
「いや、それも普通にやっているだろ」
「・・・あれぇ?」
それから絶花は、首を傾げた。
「・・・もしかして、私達って、恋人のような行動とほとんど変わりない感じなのかな」
「正直に言えば、俺と絶花の関係って、そんなに変わらないような」
「・・・その、確かに」
それに対して、絶花も同意をした。
けれど。
「だからかも、太郎は、ずっと私を大切にしていたから、恋人というのがなくても」
「あぁ、そうだな」
それと共に、絶花は笑みを浮かべる。
「だから、これからも変わらない。私は太郎の最強の侍になる」
「あぁ、そして俺も、絶花を幸せにする為に王様になる」
絶花に普通の友達を作る。
それは、俺が絶花にしてあげられる幸せだと考えていた。
だけど、恋人となって、俺は、絶花の友達じゃなくなった。
それでも、俺は、絶花を幸せにする。
「という事で、今度、高等部の方でデートしようか。正直に言えば、向こうの案内もまだだったからね」
「うっうん、そうだねぇ、なんというか、改めてデートって言われると、緊張するかも」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王