サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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もう一人の所有者

文化祭を終えた後、俺は兵藤先輩達に起きた出来事に関しては、聞く程度で終わった。

実際に、俺達が出る出番はなく、その戦いは彼らだけに意味がある。

だからこそ、俺達は大きく関わる事はなかった。

だけど、その裏で、俺達はとある人物に呼び出されていた。

 

「こうやって会うのは、久し振りだな、ハーデスの爺さん」

「そうだな、久し振りだな、太郎」

 

俺を呼び出した人物。

それは、ハーデスの爺さんだ。

ギリシア神話における冥府の神として有名な人物であり、俺の知り合いの一人でもある。

そんなハーデスの爺さんがここに呼び出した事に対して、疑問に思いながらも、俺達はそのまま話を聞く事にした。

 

「それで、ハーデスの爺さん、俺達に一体何の用だ?」

「そうだな、今回、お前達を呼び出したのには訳がある。というよりも、今後のお前達に関わる大きな事だ」

「大きな事?」

 

俺は思わず首を傾げてしまった。

 

「帝国の駒」

「っ」

 

その一言を聞いて、俺達は思わず身構える。

 

「奴らの存在に関して、こちらでも独自で調べていた。だが、その情報の中で、ようやくだが帝国の駒の王の正体が判明した」

「判明したって、本当ですか」

 

俺は思わず聞いてしまう。

だが、ハーデスの爺さんは、かなり信じられないような表情だった。

 

「それで、その正体は他には」

「・・・言っていない、というよりもこの正体が知り渡れば、おそらくは混乱が起きるのは間違いない」

「いや、確かにそうかもしれないけど」

 

これまで謎に包まれた帝国の駒の所持者。

その正体が分かれば、確かに大きく事が進む。

けれど、あのハーデスの爺さんがここまで悩むような奴なのか。

 

「だからこそ、ここで約束をしてくれ。奴の帝国の駒の主の正体は、決して口外しないでくれ」

 

その言葉に、俺達は少し悩んだ。

だからこそ。

 

「分かった、決して口外しない」

「・・・感謝する」

 

それと共に、ハーデスはの爺さんが話し始める。

 

「王の駒と帝国の駒。二つは、神が造り出した物という意味では間違っていない。だが、その最も大きな目的としては、本来の持ち主と言える者が支配者にさせる為に造り出されていた」

「本来の持ち主か」

「あぁ、その持ち主はアダムとイヴ」

「それって、確か」

 

かなり有名な話ではあり、神が造り出した最初の人間だ。

けれど、ハーデスの爺さんがいきなりその話を持ち出すという事は。

 

「まさか、もう一人の持ち主ってのは」

「・・・あぁ、もう一人の本来の持ち主であるアダム。それが帝国の駒の持ち主だ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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