サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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約束しよう

オーフィスとの生活は、俺達も驚きを隠せなかったが、かなり穏やかな日々ではあった。

オーフィスは基本的に家にいるのだが、時々だが、俺と絶花の買い物に着いてくる事もある。

今日はそんな日であったが。

 

「そう言えば、オーフィスって、行きたい所って、あるか?」

「行きたい所?」

 

俺の質問に対して、オーフィスは首を傾げた。

少しの間だけ、黙っていたが。

 

「静寂のある場所」

「静寂かぁ、静寂」

 

その答えに対して、俺も絶花もさすがに腕を組んで、考える。

 

「静かな所と言っても、そんな所あったかなぁ」

「・・・まぁ、一応はあるな」

「本当に!?」

 

絶花が悩んでいる間にも、既に俺は既に答えは決まった。

 

「どこなの?」

「引っ越し前にいた村」

「あそこは別の意味で静かなだけだよ」

 

俺の言葉に対して、呆れている様子だが。

 

「だけど、かなり静かだっただろ」

「・・・」

 

それをまた否定する事が出来なかった。

その最中で。

 

「父と母の生まれ故郷?」

 

俺と絶花の会話を聞いてか、オーフィスはその事に興味を出したのか、

 

「そうだな、せっかくだから行ってみるか?」

「・・・興味ある」

「そうか、だったら」

 

その瞬間だった。

 

絶花は、すぐに俺の前に出ると共に、その手には天聖を持ち、構えていた。

 

突然の行動に関して、疑問に思うよりも先に、絶花が防いだ攻撃。

 

見ると、そこに立っていたのは、白髪の青年。

 

全身に脈が走り、手足が崩れた異形の姿であり、辛うじて人の姿を保っているだろう。

 

「くっ」

 

天聖で、その青年からの攻撃を防ぎながら、後ろに下がる。

 

俺は片手で、オーフィスを抱えながら、同時にドンブラスターを取り出していた。

 

見れば、その背中から百足のような物が生えており、そこから毒々しい色の血が垂れ流している。

 

それはまるで。

 

「歪でしょ」

 

「っ!」

 

こちらの考えを読み取るように、こちらに声をかけた人物に、俺は睨み付ける。

 

「カーリー・ディゼル、生きていたか」

 

「お久しぶりね、貴方達」

 

変わらない邪悪な笑みをこちらに向けている。

 

俺と絶花は互いに背中を任せるように、目の前の人物を警戒しつつ、相手を見据える。

 

「久し振りだな、なんだ、あの時以来、姿が見えないが、どっかに居たのか?」

 

「えぇ、そうね、あの戦い以降、私の居場所はなかった。そう思っていたけどねぇ」

 

笑みを浮かべながら。

 

「けれどねぇ、あなたと敵対しているという事と才能があってかね、スカウトされたのよねぇ、帝国の駒の兵士として」

 

「「っ」」

 

その言葉は、俺も絶花も目を見開く。

 

それと共に、先程からこちらを獣のように睨んでいる存在に目を向ける。

 

「それじゃ、まさか」

 

「えぇ、その子も私達と同じ、兵士の金木君よ、最も」

 

まるで正気はない様子で、こちらを見ている。

 

「さて、それじゃ、そこにいるオーフィスをこちらに渡して貰おうか」

 

「クリスの次はこっちか。けれどな」「私達の娘を渡す気なんて、更々ないから」

 

それと共に、俺達は構える。

 

「「死にたい奴からかかってこい!!!」」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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