サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
帝国の駒側の戦力の一人である金木の駒を取る事が出来た。
それによって、状況が変わるのかどうかと言うと、未だに分からない。
「それにしても、太郎。さっきのテイクって、一体何なの?」
「俺自身も分からないし、さっき思いついた」
「思いついたって」
そうして、絶花は苦笑いをしているが、実際に、これがどのような能力なのか未だに分かっていない。
「ただ、チェスにおいて相手の駒を取るのは、あまりにも基本的だからな。だから、俺自身が宣言する事で、向こうのつまりは帝国の駒を奪う事は出来ると考えた」
「それって、反対に言えば、こっちの味方も取られる可能性があるという事」
「そうかもしれないな、けど、見る限りだと」
そうして、俺は自分の中にある王国の駒へと意識を集中してみる。
感覚的には確かに金木と繋がっているのは分かる。
だが、金木の中にある駒は、力を感じない。
チェスのルールを考えれば、将棋とは違い、手に入れた駒をこちらの戦力として使える訳ではないようだ。
「まぁ、未だにこの神器に関しては謎が多いし、何よりも能力が謎過ぎるからな」
「能力が謎って、悪魔の駒と似ているというだけだからな。だから、俺の想像で色々と応用してみたが」
「んっ」
そうして、俺達は、そのまま金木が目覚める様子が見られる。
絶花は、そのまま警戒しながら。
ゆっくりと起き上がった彼を見つめる。
「ここはっ」
「目が覚めたか」
「あなたは一体、というよりも、僕は一体」
すると、彼は頭を抱えていた。
その様子は、まるで記憶がない様子。
「一応確認するが、名前は分かるか?」
「名前、僕の名前はっ」
すると、金木はそのまま記憶を思い出そうとするが。
「思い出せないっ」
「やはりか」
どうやら、金木は記憶を失っているらしい。
それも、恐らくは自分が何者かさえも覚えていないようだ。
「聞きたい事はかなり多いけど、とりあえずは家に来るか?」
「えっ、けど」
「どちらにしても、ここで話しても何も解決しないだろ。落ち着いて聞けば良いから」
「あっありがとうございます」
そうして、金木を連れて家に帰る事にした。
金木の手持ちの荷物はなかった。
滅を通じて、彼の身元に関しても調べて貰った。
どうやら、調べた限りでも、彼の表の身分は死亡扱いになっていた。
「それで、滅、何か分かったのか?」
「ある程度はな、しかし、はっきり言うと、彼の身体の状況は酷いな」
「・・・」
滅の言葉に対して、俺は。
「それ程か」
「あぁ、あらゆる種族の力を無理矢理に融合させられている上に、肉体自体も改造されている」
「そうか」
それは、俺と絶花が戦って、それが一番実感している。
記憶を無くしている状況において、彼に対して、これから何が行えるのか。
「本当に、厄介な事ばっかりが起きているな」
そうして、俺は天井を見つめる。
次回の王は
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