サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
パーティが続く最中で、感じた違和感。
それと同時に、俺達の周囲を包み込んだのは霧。
その霧の意味を理解するのは、そう難しくなかった。
「絶霧、まさか、ここに襲撃が来たのか」
「なっマジかよ」
俺の言葉に対して、兵藤先輩もまた驚きを隠せない様子だった。
周囲を見渡しても、人気を感じない。
それに対して、警戒を高めている時だった。
「あらあら、全く、せっかちな子達ね、こうしてパーティで派手にね」
「・・・カーリー・ディゼルか」
俺はそのまま、振り返ると共に、そこに立っていたのが、カーリー・ディゼルだとすぐに察した。
「なぁ、あれって」
「あぁ、クリスの1件で関わった奴だ。最も、それ以上に面倒な奴らもいるようだが」
「あら、そんなつれない事を言わないで欲しいわ。なんだって、あの方もせっかくあなたと会えて、嬉しいのだから」
「何?」
その言葉に対して、その場にいた全員が疑問に思った。
やがて、俺達の前にゆっくりと、その姿を現す。
そこに立っていたのは、以前の暗闇でよく分からない。
男であるという事は分かる。
だが、それ以外にはまるで分からない。
「久し振りだな、太郎君」
「・・・そうだな、久し振りだな、とりあえずあんたには色々と聞きたい事はあるが」
「そうかい?けど、僕は特に話す事はないかな?なんだって、僕としては今は」
それと共に、奴の周囲には文字化けした様な欠片状のエネルギーが現れる。
やがて、その欠片は徐々に、その男の身体を身に纏う。
そうして、現れたその姿は。
「えっ、ドンモモタロウ」
その見た目は、ドンモモタロウだ。
いや、ドンモモタロウと言うには、禍々しい鬼を思わせる姿だった。
「それは、一体何のつもりだ?」
「何、せっかく君と出会ったからね、似たような姿で戦ってみたい僕の我が儘さ。そうだなぁ、あえてこの姿の名を名乗るとしたら」
そうして、奴は、禍々しい笑みを浮かべ。
「暴太郎鬼とかはどうかな」
そう、宣言した。
それは、まさしく、俺に対する宣戦布告だろう。
「なるほど、なるほど、よく分かったぜ。それがお前達の宣戦布告だと」
「そうだね、それじゃ、カーリー」
「えぇ、勿論」
その言葉と共に、そこには3人の人影も見えた。
そして、暴太郎鬼と同じように、その姿が包まれる。
そこに現れたのは、まさしく禍々しく、歪に変わったドンブラザーズだった。
「さて、やろうか、太郎君」
「・・・その喧嘩、乗ったぁ!アバターチェンジ!」
「えっ、ちょっと、太郎!」
「そんな、いきなり飛び出すなんてって!」
「どちらにしても変わりないだろう」
「にゃぁ、猫が犬って、なんだか変な気分だけどにゃ」
そうしながら、俺の合図と共に、俺はドンモモタロウとなり、その手に持ったサングラソードを、そのまま暴太郎鬼に振り下ろす。
「さぁ、祭りだ!楽しもうぜ!!」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王