サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

199 / 703
その知恵は誰の為に

「はあぁぁぁぁ!!」

 

俺は、その手に持ったサングラソードを真っ直ぐと振り下ろす。

 

振り下ろしたサングラソードに対して、眼前にいる暴太郎鬼もまた禍々しいサングラソードで俺の攻撃を受け止めた。

 

鍔迫り合いになりながらも、俺達は互いに睨み合う。

 

そして、互いのサングラソードがギリギリと音をたてながら軋む合う。

 

「ほぅ、こうして対面すれば、改めて分かる」

 

そうして暴太郎鬼は笑みを浮かべながら、俺の方に視線を向けた。

 

だがそれはまるで品定めをするかのような目つきだ。

 

そして奴はそのサングラソードを振り上げる。

 

俺もすかさずそれに合わせて、サングラソードを振り上げた。

 

ガキィィン! 甲高い金属音が鳴り響く。

 

「何がだ?」

 

そのまま、俺は眼前にいる暴太郎鬼に対して、問いかける。

 

その答えは。

 

「決まっているだろ、君が才能がない事に」

 

そんな言葉だった。

 

その一言に、思わず俺は笑みを浮かべる。

 

「今更、何を言うかと思えば」

 

そうしながらも、サングラソードはそのまま薙ぎ払う。

 

「俺に才能がないのなんて、俺自身が知っている!だからこそ、俺は自分が出来る事をやっているだけだ!」

 

そして俺は、そのままサングラソードを突き出すように構えると、そのまま突進した。

 

それに対して、眼前の敵である暴太郎は、ニヤリと笑う。

 

「そうか、可哀想だな、本当に人間はぁ!」

 

だが、それと同時に、俺の攻撃を防ぐべく、奴もその剣を防ぐ。ガキィィン!! またもや激しい音と共に、俺達の武器同士がぶつかり合った。

 

その衝撃により、互いの武器が弾かれる。

 

そしてそのまま、互いに後方へと飛び退く形となった。

 

そこで一旦距離を置く事となる。

 

「可哀想か?」

 

そう、奴の正体がアダムだとしても。

 

「そうだね、本当に、知識のない人間はなぁ」

 

そう言って、奴は再びニヤリと笑う。

 

「知識なぁ、確かにあれば、便利だが、随分と知識に拘るな」

 

「まぁね、なんだって、僕の最大の武器は知恵だからね」

 

すると、奴は自分の頭を指差す。

 

どうにも、こいつは自分を誇る時だけは饒舌になるようだ。

 

その様子から察するに、こいつの性格上、自分の頭脳に関しては自信があるらしい。

 

それにしても、知恵ねぇ。

 

「・・・お前」

 

「なんだ?」

 

「アダムじゃねぇな」

 

先程の言葉で、予想は出来た。

 

『アダムと同じ姿』『アダムの性格からは考えられない』『知恵が最大の武器』

 

「・・・何をいきなり言うかと思ったら、僕の正体が分かっているようだけど、なぜ否定をするのかな?」

 

「別に、お前から見たら才能がないんだろ、最も」

 

そうしながら、俺は。

 

「どうでも良いがな、娘を狙った悪党だ、遠慮無く叩きのめす。それだけだ」

 

俺は、そのまま眼前にいる暴太郎鬼に、突撃する。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。