サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
メルヴァゾアによって。
無尽蔵と言える程の機械の兵士達が、各勢力に攻め込んでいた。
機械の兵士達は、各勢力のこれまでの常識を遙かに超えており、多くの犠牲が出ていた。
「・・・まさか、ここまでとはな」
その光景を見ていた曹操は、被害に対して、どこか空虚な気持ちだった。
人間の力を示す。
それこそが英雄を目指す為に。
だからこそ、帝国の駒の王と手を組んだ。
だが、その結果は。
「これが俺達の英雄像なのか」
メルヴァゾアの軍勢によって、殺される人々。
それらを見て、曹操は。
『大合体!』
「っ」
そんな曹操が悩んでいた時に聞こえた音。
その音が、一体何なのか。
確かめるように曹操が見つめた先に飛んでいたのは。
「黄金の龍に、闇の虎だと」
それが一体、何なのか、曹操は理解出来た。
そうしている内に、その2体は、そのまま合体する。
『完成…!虎龍攻神!』
そうして、現れたのは、黄金のロボ、虎龍攻神。
そして、それが誰が変身したのも、曹操は理解出来た。
「まさか、レオナルドなのか」
曹操が呆然としている間にも虎龍攻神がその手に持つ剣で迫っている機械の兵士達に向かって行く。
「はぁぁぁぁ!!」
機械の兵士達は、すぐに虎龍攻神に向かって、攻撃を仕掛けていく。だが、虎龍攻神の装甲には傷一つ付く事は無い。
逆に虎龍攻神は、その剣を薙ぎ払う。
「っ」
その攻撃は、機械の兵士を両断し、吹き飛ばす。
その圧倒的な強さを前に、曹操は思わず目を見開く。
「なんだ、あの強さは」
レオナルドは、神器による魔獣創造のみしか特徴がなかった少年だった。
英雄派にいる時には、それしかなかった。
だからこそ、弱かった。
けれど。
「何よりも」
レオナルドの姿は、英雄派達から見ても、英雄にしか見えなかった。
誰よりも幼く、弱かったはずのレオナルドが。
「僕は守る!太郎さんのようなヒーローになる為に!」
「英雄だ」
曹操は、レオナルドの姿を前にして呟いていた。
自分が目指していた存在を目の当たりにして。
「・・・どうするんだ、曹操」
「・・・」
そんなレオナルドを見つめていた英雄派のリーダーである曹操の元にやって来たのは、英雄派の面々だった。
しかし、曹操は、ただ無言で、レオナルドの戦いを見ているだけだった。
それは、他の英雄派の面々も同じであり、曹操と同じ様にレオナルドの戦いを見ていた。
レオナルドは、虎龍攻神の手から、黄金の龍と闇の虎の形状をとった気を飛ばして攻撃した。
それと共に、剣を如意棒の様に伸ばして機械の兵士を貫く。
「俺達は、一体、何を目指していたんだろうな」
それは、ただ曹操の今の空しい心の答えでもあった。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王