サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
全ての戦いが終わった。
禍の団に関して言えば。
次郎の戦いを見て、英雄派は、自首した。
リゼヴィムが、倒された事によって、旧魔王派は全滅。
さらには、ボスであるオーフィスが俺達の所にいた為。
禍の団は、全滅した。
そんな俺達に待ち受けていた物。
それは。
「さて、結局の所、未だに目的が達成されていないけど、どうするか」
「えぇ」
俺達は、未だに、国を造っていない。
多くの名声を得ているらしいが、それ以上の問題があった。
それは、俺達には領地がない事。
王を名乗る以上、必要な物としては、領地。
そして、それを納める事。
「太郎、未だに諦めていなかったのは、分かるけど、何か手があるの?」
そんな俺の言葉に対して、絶花が質問する。
これまで、多くの戦いを乗り越えてきたからこそだ。
「実際、あなたに納めて欲しいという国は多くあるでしょう。ですが、そのどれもが、あなたの名声を利用しての事。もしも、そこで王となっても、あなたは飾り物の王になるでしょう」
「そうなんだよなぁ、それだと、俺が望んでいた国が造れないから」
俺は頭を悩ませる。
そうして、考え込んでいた時だった。
「やぁ、少し良いか?」
一人の男が声をかけてくる。
それは。
「んっ、介人?」
そこで、俺に声をかけてくれたのは、今回の戦いにおいて、力を貸してくれたゼンカイザーこと介人。
そのはずだった。
しかし、その雰囲気が違った。
「誰だ」
俺は、そうして問いかけた。
それに対して。
「そうだね、まぁ神様とでも思ってくれたら良いよ」
「神様?」
その言葉に対して、その場にいた全員が首を傾げる。
だが、そんな中で、俺だけは違う反応を示していた。
こいつは、あの時の。
英雄派での戦いで現れたゼンカイザー・ブラック。
「神様か」
「おや、信じていないかい?」
「いや、信じるさ」
そうして、俺は目の前にいる男を見据える。
すると男は微笑む。
「そうか、なら良かったよ」
「それで、お前は何しに来たんだ? 」
その言葉と共に、問いかけると。
「何、少し困った事があってね。その相談だ」
「相談?神様が困った事を俺達で解決出来るのか?」
「出来るさ、なんだって、それは君達の望みを叶える事にも繋がっているから」
「望み?」
そうすると、神様は続ける。
「君達が倒したメルヴァゾア。奴がいなくなった事によって、その国を納める存在がいなくなった」
「それは、まぁ」
侵略を企んでいたとはいえ、奴は神でもあったのだ。
それが消えれば、その国はどうなるのか。
「それを、どうにかして欲しいのだよ」
「どうにかするって言われてもな……」
そんな事をいきなり言われても。
「その世界の神になって欲しいんだ」
「えっ!」
その提案に、絶花を始めとした家臣達はさすがに驚きを隠せなかった。
まさか、王から神にいきなりなってしまうとは。
だけど。
「神かぁ」
「・・・あれ、あんまり乗り気じゃない?」
「いや、そういう訳じゃなくて。ただ、自分が神になるなんて想像も出来てなかっただけだ」
「ふーん、そうなんだ」
そう言うと、神様は笑みを浮かべる。
そして。
「まぁ、ゆっくりと考えると良いよ、何時でも答えは待っているから」
そう言って、神様は消えていった。
「どうするの、太郎」
「・・・少しだけ、考えさせてくれ」
その言葉を聞いて、家臣達はうなずく。
そうして、俺達は解散した。
その夜、俺は何気なく、屋台のおでんに向かった。
久し振りに食べたくなった。
その気分に。
「あれ、先客か?」
「ふむ、来たのか」
すると、そこに座っていたのは何時かの配達員。
「あっどうも、隣良いですか?」
「あぁ、構わん」
そうして、俺はそのまま隣に座る。
しばらく、そこで座っていると。
「何か悩みでもあるのか?」
「えっ、はい、少し」
「ならば、聞いてやろう」
そうして、俺は、その問いに対して。
「そうだな、ならば、聞いてくれるか」
次回の王は
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幻想王