サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
アギトアーマー。
それを身に纏った瞬間に感じたのは、精神が落ち着く感覚。
身体が、まるで別の物に入れ替わるような、そんな感覚。
「ふぅ」
息を吸う。
そのまま、ゆっくりと構えを取る。
「殺す殺す殺すぅ!!」
迫り来る銃弾。
それに対して、俺はゆらりとゆらり。
動きながら、その銃弾を避ける。
「えっ、銃弾が擦り抜けたの」
「・・・違う、あの動き」「あぁ、ぜっちゃんも分かる。達人の動きになっているね」
そう、俺の動きを見て、綾瀬さんは驚いているが、絶花と茅森は理解したように頷いた。
「超能力というのは、いわば進化した人類と言われている。アギトアーマーは、太郎君を進化させる事が可能となっているね」
そうしながら、少女を見る。
少女の、その目は。
狂気に満ちている。
けれど、どこか、悲しい。
「殺す殺す殺す!」
「・・・殺した後、何をするつもりなんだ」
呟きながら、俺は彼女に問いかける。
これまでのような熱さはない。
だからこそ、冷静に、そう問いかける。
それに対して。
「殺した後は、また殺す。それしか私にはないからぁ!その為に、私は生まれたのだからぁ!!」
「・・・それ以外にやりたい事はないのか」
「やりたい事を、私が持って、何の意味があるんだよぉ!!」
そのまま、俺に向かって、食ってかかるが。
「意味がなければ、やりたい事は、やっちゃいけないのか」
「えっ」
彼女に、そのまま問う。
「意味がないからやりたい事をやっちゃいけないんじゃない。やりたい事をやっていたら、意味が出来た。それでも良いんじゃないのか」
「そんな、馬鹿な事を」
「少なくとも、俺は。その馬鹿な事で、救われた」
王様になる。
確かに無謀だ。
けれど、その夢のおかげで、俺は。
絶花に。キンジに。オカルンに。茅森に。綾瀬に。
彼らと出会う事が出来た。
今でも、王様になる事は、変わらない。
けれど、例え、意味がないと言われても。
「俺は、それをやりたいから、続ける。君は、殺しがやりたいのか」
「私は、私は、私は、私は」
俺の問いかけ。
それに対して、銃を放して、頭を抱える。
「けれど、嫌だ、嫌だ、嫌だ、死にたくない、死にたくない、死にたくない。
逆らったら、無価値だと、無意味だと、潰されて、殺される」
「・・・だったら、俺と来い」
そうして、俺は問いかける。
彼女に対して。
俺はそのまま抱き締める。
「あっあぁぁ」
聞こえてくるのは心臓の音とは違う、何かが震える音。
そして、それが、彼女の存在を消そうとしている事を。
けれど。
「消させるかよ」
俺は、既にその手には、王の駒を持つ。
それが意味があるのか分からない。
けれど、俺は。
彼女の心臓に、それを押し込む。
すると、心臓へと当たると共に。
「あぁ」
その瞬間。
未だに名前も知らない彼女が俺の家臣となる。
それと共に。
「うわっと、なんだぁ」
「鮫ロボから、別に何かが出てきたぁ!?」
見ると、そこには、鮫ロボから飛び出た何かが、虫の外骨格のように硬質そうな表面をしており、全身銀一色で光沢を放っている奴らが、大量に現れる。
「うわぁ、オカルンが好きそうな宇宙人のような奴らだけど、どうする」
「・・・対話をしたい所だけど、奴らは、完全な機械であり、俺達を殺す事に関しては、躊躇はないようだ」
「だったら、どうする」
その問いかけに対して、俺は。
「このまま放っておいて、誰かを傷つける前に、倒す」『エグゼイド』
そう、少女が家臣となった事で、会得した新たなライドウォッチを起動させ、アギトライドウォッチと入れ替えて、回す。
『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!レベルアップ!エ・グ・ゼ・イー・ド!』
そう、俺が新たな姿になると同時だった。
「祝え!時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者その名も仮面ライダージオウ エグゼイドアーマー。またしても、次元を越えた王の誕生の瞬間である!」
そう、花の魔術師の言葉を聞きながら。
「全員で、生き抜くぞ!」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王