サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
突然、来訪してきた謎の少女との戦いが終わった後、俺達はいつものように集まり、食事会を行う事にした。
そして、今回の料理は。
「どうだ!これ!とっても大きいだろ!!」
「おっおぅ、そうだな」
今回の1件で、戦った少女が、どこからか捕ってきた猪。
それを使ったぼたん鍋を作る事になった。
意外にも、彼女と共に来た機械の鮫こと、ニャークによって処理された。
そして。
「とりあえず、色々と聞きたいが、クー・シー」
「なんだ?王様ぁ」
「なんで、俺をずっと引っ付いているんだ」
「王様と一緒にいる為ぇ♡」
そうしながら、クー・シーはそのまま俺に抱き締めたまま離れようとしなかった。
「いやぁ、これは色んな意味で予想外だったけど、どう思う?王さま?」
その様子を見て、茅森の質問に対して、俺は。
「・・・重い」
元々、ロボットという事もあって、クー・シーの体重はかなり重い。
その感想を呟きながら。
「にしても、オカルン達が巻き込まれていたのって、こういうのだったのねぇ」
「すいません、綾瀬さん、黙っていて」
「いや、まぁ、普通だったら、こんな事を言える訳じゃないしね」
そして、別の所でぼたん鍋をつついている綾瀬とオカルンの会話が聞こえる。
二人は互いの事情を話している。
「なんというか、仲が良いなぁ」
「それは良いけど、その」
「どうしたんだ、絶花」
「そのね、聞きたいんだけど、クー・シーさんは、なんで私の事を睨んでいるの」
そう、見てみると、クー・シーは、俺を抱き締めながら、絶花を睨んでいる。
「だって、王様のお気に入りだから」
「いやぁ、そう言われても、というよりも、そもそもクー・シーちゃんはなんで、その太郎を殺そうとしたの?」
そう、クー・シーに、襲撃した疑問を尋ねる。
それに対して。
「・・・任務に失敗した際に、ほとんどのメモリは消されちゃったから、その分からないんだ」
その話題を出すと、クー・シーは少し落ち込んでいた様子だった。
「そうか、まぁそれは仕方ないからな」
俺は、そんなクー・シーの頭を撫でると。
『ありがとう』と言いながら、クー・シーは笑みを見せた後再び抱きしめられる。
「あぁ、けど、これだけは覚えているぞ」
「おぉ、なんだ?」
「王様が、その未来!オーマジオウと呼ばれる最強の王となる事を!」
その一言に対して、オーマジオウとは一体何なのか。
全員が首を傾げる。
そして。
「こうして、彼らは新たな家臣として、刺客として来たクー・シー、そしてクラスメイトの綾瀬桃が加わった。けれど、彼らの元に来る家臣は、いや、この場合は彼らが出会ったという言葉が合っているでしょうか」
そう、呟いた花の魔術師。
同時に、花の魔術師が見つめた場所は、どこか桜が舞い散る道。
青い羽織を身に纏った少女が、その手には刀を持っており、その場にいた存在を斬っていた。
眼には生気のない彼女を体現するように。
天を指し示す存在が、立っていた。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王