サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
目的地まで、辿り着くのは、それ程、難しくなかった。
幸いと言うべきか。
先程の戦いにおいて、俺に関して脅威に感じたのか。
それとも、亡霊を出したとしても、すぐに倒されるのを知ってか。
道中、奴らは、その姿を現す事はなかった。
「土方さん」
俺と、沖田。
二人が辿り着いた先。
そこで待ち受けていたのは、一人の人物。
軍服を身に纏い、冷たい視線をこちらに眼を向ける。
彼こそが、土方歳三。
「まさか、この場に来るのが、お前とはな、碧。予想はしていなかった。けれど、もう一人のお前は、一体何者だ」
「俺か?俺は唯我太郎、いずれ王となる未来からの来訪者だ」
「未来からの?どちらでも良い」
そうして、土方は、そのまま、手に持った刀をこちらに向ける。
「お前達、二人。日の本の人間であるならば、さっさと去れ」
「土方さん、そんな事をしても、もぅ戦争は「黙れ!」っ」
そんな土方を前に、沖田は言葉を遮った。
「いいか、新撰組は終わらねぇ!どいつもこいつも最期にはいなくなった!けどなぁ!」
その土方の言葉と共に、その周囲には亡霊が。
土方の言葉に合わせるように。
「俺だ!俺がいる限り新撰組は終わらねぇ!!」
そう言った土方の言葉に、沖田は。
先程までのが、まるで仮面のように、剥がれた気がする。
その迫力に、何かを引き出されたように。
それでも、戦わなければならない。
そんな気持ちであるように。
「自分に溺れる者はいずれ闇に落ちる」
「何?」
俺は、その時、呟く。
「今、お前達は、何の為に戦おうとしている。それは本当に誰かの為なのか」
そう、俺は土方と沖田を見つめる。
土方は、新撰組と言う名の自分の怒りに。
沖田は、土方や自分の父の為にと言いながら自分の恐怖に。
溺れそうになっている。
「俺が自分の為だと、巫山戯た事を言うな」
「そうだな、俺はいずれ王となる男だ。その言葉が巫山戯ているように聞こえるかもしれない。だからこそ、今、自分が何の為に戦っているのか分からない奴に負けるつもりはない」
そう、沖田の刀を持つ手を重ねる。
年齢的にも、絶花と似ている。
歴史の名を残した剣士という子孫。
そういう事でも、似ている。
だからこそ、俺は放っておけない。
「沖田、お前はどうしたい」
「私は」
そう、問いかける。
その言葉の中に、建前などいらない。
そう告げるように重ねた手に力を込める。
すると、沖田は。
「ただ、土方さんの悲しそうにしている姿を、新撰組の皆を見たくない。父上に、未練を残して欲しくないっ、我が儘でしょうか」
「あぁ、けど、俺が叶えよう」
そう、俺の言葉。
それと共に、駒が握り絞めた手を通じて、沖田に入り込んだ。
それが、一体、なぜ起きたのか、分からない。
それと共に、俺の手にはライドウォッチがあった。
「お前に、何が出来る」
「出来るさ、なんだって、俺は王。誰もを笑顔に照らす事が出来る太陽のようにな」『カブト』
俺は、その手にあるカブトライドウォッチを起動させる。
「変身」『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!Change Beetle.カブト!』
鳴り響く音声と共に。
まるで、それに合わせるように、太陽が昇る。
そして。
「とある予言が言った」
そう、ここから少し離れた場所。
そこで天を指す指。
それは、まさしく、花の魔術師。
「祝え!時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ カブトアーマー。今、民の願いを現実にする選ばれし王が誕生する!!」
「相変わらず、どこから来ているんだが」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王