サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「金がない」
その一言と共に、俺と沖田は途方に暮れていた。
この時代に渡ってから数日、俺達は常に空腹と戦っていた。
理由は、先程、口に出した通り、金がないからだ。
なので、普通に自給自足の生活を送ろうとも考えた。
しかし、問題があった。
それは、俺達、二人共、サバイバル技術がなかった事。
ここまでの道中、山と言う事で茸などは多くあった。
しかし、どれが毒茸か分からない状態では、自殺行為に等しい。
なんとか、水は、近くにある河で乾きを癒やす事は出来た。
だからこそ、食事処で何か、食べようと思ったのだが、そこでぶち当たったのがやはり金なのだ。
「沖田、お前の父親って、確か沖田総司だろ、金は」
「あの人、病死した事になっているので、その証拠とかは全部無くなっていました。何よりも、私も死ぬつもりでしたので、その辺はほとんどありません」
「なるほど、これはマズイな」
まさか、強敵を倒した後に、待ち受けていた試練が金がないとは。
「稼ぐ手段は」
「私達、武力以外に使い道はないですが、まず最初にこんな怪しい2人組、信じる人間いますか」
「いや、沖田は普通に沖田総司だから、信用は「土方さんの1件で、かなり信頼失っているので、むしろ指名手配扱いされても、可笑しくありません」なるほど」
これは、想像以上にマズイ。
そう考えていた時だった。
「みっみず」
「んっ」
俺達が悩んでいた時、何やらふらふらしている人の声が聞こえた。
そこには、この日本では珍しい銀髪の少女。
ツインテールをしており、未だに幼い印象があった。
そして、思いっきり倒れた。
「えぇ!」「大丈夫か?」
そうして、俺達は少女に近づいた。
とりあえず、俺達は、彼女の言っていた水をすぐに飲ませる事にした。
ごくりと飲んだ後。
「死ぬかと思った」
「まさか、また増えるとは思いませんでしたよ」
「本当だな、というよりも」
俺はそのまま、少女を見る。
少女の、その見た目は外人である事は分かる。
だが、それ以外に、その耳に眼を向けてしまう。
尖った耳、それはまるで。
「エルフ?」
「んっ、私の種族を知っている感じ?」
そう、俺の問いかけに対して、少女は眼を向ける。
「あぁ、なんだって、俺は未来からこの過去の世界に迷ってしまった!いずれ王となる男、唯我太郎だ!そして、こっちは最近になって家臣になった沖田碧だ」
「まぁ、頭の可笑しいように聞こえますが、実際に未来から来たのは事実ですよ」
俺の言葉に、沖田は呆れたように言う。
「未来から?それって、どんな魔法?それとも神器?」
「魔法か神器かって言われると、分からねぇ」
「分からない?」
「これを使っているから」
そう、俺は、ジクウドライバーを見せる。
すると、彼女は、眼を見開いて、驚いた。
「これは驚いた、これって、伝説にしか伝わっていないジオウのベルトだ、なんで持っているの」
「いや、だって、それ俺だから」
それには、少女は驚いたように眼を見開く。
「・・・本当に?」
「だって、さっきも言ったじゃん、俺、未来から来ているって」
「目的は?」
「そう言えば、なんでここに来たんですか?私も詳しい事は聞いていなかったので」
「いや、詳しい事も何も、俺も分からねぇ、タイムマシンを動かしたら、事故ってこの時代に来たから」
「そうなんですか」「そっか」
それを聞き、沖田も少女も納得した様子。
「・・・タイムマシン、時間を操るか」
それを聞いて、少女は、俺を見つめる。
「ねぇ、太郎」
「何だ?」
「太郎の言葉が本当だったらさ、過去にも行けるの」
「・・・それをして、何をしたいんだ?」
その問いかけに対して、少女は。
「話してみたいのかな、過去の仲間に」
「・・・過去の仲間か、名前は」
「ヒンメル、歴史には残らなかった英雄。そして、私はその仲間だったフリーレン。ただの魔法オタクだよ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王