サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
本格的に堕天使を探す為に、とある人物が来るのを待つ。
その人物がこっちに来る際に頼まれていた物も既に用意しており、そのまま待っていると。
「おぉい!太郎さぁん!」
「んっ来たか」
俺がそう構えていると、こちらに呼びかける声。
見つめると、そこには炎蹄が空を飛びながら、迫る。
その背中には、今回、呼んだ人物がそこにいた。
「よぅ!久し振りだな、雪」
「ひさしぶりぃ!」
その言葉と共に、雪がそのまま炎蹄を踏み台に、俺に飛び込んでくる。
「がふぅ!」
いきなり飛び込んできたので、俺はそのまま腹部に強烈なダメージを与える。
この少女、雪は、少し前に出会った少女。
俺達が住んでいる村から少しだけ離れた山に住んでいる少女であり後輩だ。
後輩であり、元々はあまり関わりのなかったが、山で1人になっていた所を見て、遊んだ。
絶花は、あまりコミュニケーション能力はない事もあり、幼い少女である雪にはどう対応したら良いのか分からなかった。
そして、彼女は、その受け継いだ血故に、孤立していた所もある。
「太郎さん!太郎さん!今日はお願い事って何なの!!」
「ちょっと、雪に頼み事があってな。少し探している奴らがいるんだ。そいつらを探す為に手伝って欲しいんだ」
「うん、分かった!」
俺の言葉に対して、明るく声を出すと同時に、地面に四つん這いになる。
同時にうなり声を上げ始める。
徐々に、その姿は変わる。
先程まで、俺よりも大きな狼へと変わった。
「何度見ても、体格が合わないだろ」
「えぇ、大きく格好良いと思うけどなぁ?」
雪は、人狼である。
詳しくは分からなく、どうやら彼女の父親も人狼だったらしい。
けど、生まれる前に父が亡くなり、女手一つで育てられたらしい。
そして、血の影響もあり、狼のような野性味が溢れていた。
後輩だと知る前に、山で修行していた絶花の姿を見て、憧れていたらしい。
「それで、何を探せば良いの?」
「堕天使という奴だ」
「うぅ、堕天使は見た事ないけど、頑張る」
そう、雪は言ってくれる。
彼女自身の力は強く、さらには嗅覚、聴力も優れている。
普通の人間ではない臭いにもすぐに気づく事が出来、怪しい音も聞き分ける事が出来る。
「滅、とりあえずお前は俺の安全よりも雪ちゃんの安全を最優先に頼む」
「了解した、子供を守るのも、俺の役割だからな」
とりあえず、捜索中の間は、滅に雪ちゃんを見守って貰える。
「そう言えば、絶花も呼んだけど、今日は来なかったのか?」
「絶花さん?なんか都会に合うおしゃれ着がなくて、来れないって言っていたよ」
「おしゃれする服を持って来たら、危ないだろ」
「むぅ、太郎さんはそういう所、分からないと王様にならないよ!」
「えっ、そうなのか?」
俺は思わず聞いてしまう。
とりあえずは。
「それじゃ、とりあえず探すけど「太郎さん!太郎さん!」んっ?」
俺がそう考えていると、雪は元の人間の姿に戻っていた。
「あっち、美味しそうな臭いがする!」
「・・・しまったぁ、嗅覚に刺激されて、美味しそうな臭い誘われてしまった」
仕方ない。
とりあえずは雪ちゃんの機嫌を取らないと。
そうして、俺は雪ちゃんを追いかけて、人通りが多い所に行く。
「んっ?」
同時に通り過ぎたカップル。
その内、女性の方は見た事があるような気がする。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王