サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「んっ」
ゆっくりと起き上がる。
全身に、僅かな痛みがあった。
疑問に思いながら、俺は、この状況を確認するように周囲を見る。
そこは、どこかの森の中。
見上げると、木々が倒れているのが見える。
「ここは」「起きたか」
起き上がると共に、俺を起き上がるまで待っていた人物に目を向ける。
「立花か、悪かったな、最後まで守れなくて」
「・・・別に、むしろこっちが命懸けで守ってくれなかったら、私は死んでいたから」
それと共に、立花は俺の方を見る。
けれど、その目はどこか虚ろだった。
「けれど、私が死んだ方が良かったかもしれないね、最初から」
「なんで、そんな事を言うんだ?」
「・・・あいつらが言うには、私は死んだ方が世界の為らしいよ」
「世界の為?」
それには、疑問に思い、思わず返答する。
「私の持つ、この力が誰かを傷つける。だからこそ、世界にはいてはいけない存在だってさ。実際にあなたもそれで傷ついた」
「いや、これは違うだろ」
俺自身が望んで戦った結果だ。
それに文句を言う訳はない。
けれど、立花は。
「それでも、私のせいであるのは変わりない。私が」
その心の闇は、深いかもしれない。
「・・・そうか、なるほど。確かに立花がこのまま生きていたら、世界が危ないかもしれないな」
「そぅだよね」
「あぁ、だからこそ」
俺は、そのまま立ち上がる。
「そんな世界、反対に俺が破壊してやるよ」
「えっ」
俺の一言に、彼女は、驚きを隠せないように見つめた。
「なんで」
「なんでって、そんな犠牲が必要だっていうなら、それを求めた世界と戦う。世界を変えるぐらいしなければ、俺は王になれない」
そう、呟く。
この世界は理不尽な事が多い。
それは、嫌という程に、
ここまでの戦いで知っていた。
だからこそ、俺は戦う。
ゆっくりと俺は立ち上がる。
「・・・どうやら、そうしている間にも、こちらに来ているな」
見ると、そこには、ゲイツがこちらに迫っていた。
そうしている間に。
「・・・王か、だったら、付き合うよ」
「んっ、付き合うって、俺にか?」
「あぁ、あなたの、その世界に」
それと共に、俺の手からは駒が、彼女の元へと来る。
同時に、彼女に共鳴するように、ライドウォッチが起動する。
そして、これまであまり反応しなかったディケイドライドウォッチが光る。
「見つけたぞ」
そこには、ゲイツがこちらに迫っていた。
「まさか、あれを逃れるとはな。さすがにジオウか」
「よぉ、さっきぶりだな」
「悪いが、今度は、確実に始末する」
それと共に、こちらを見る。
「そうか、まぁ、俺は」『ディ・ディ・ディ・ディケイド!』
俺は、そのままジクウドライバーにジオウライドウォッチとディケイドライドウォッチ。
二つを同時に装填する。
「ここで死ぬつもりはない、変身!」
それと共に、俺はジクウドライバーを回転させる。
『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!KAMEN RIDE! ワーオ!ディケイド!ディケイド!ディケイドー!』
鳴り響く音声。
そう、これまでのジオウが身に纏うアーマーとは違う。
描かれたカードが周囲に現れ、それぞれがアーマーの一部を装備したジオウの幻影に変化し、それらが重なって装着される。
その瞬間、ゲイツは、こちらを警戒するように見る。
同時に。
「祝え!時空を超え過去と未来をしろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ ディケイドアーマー!」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王