サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

261 / 703
破壊者

「んっ」

 

ゆっくりと起き上がる。

全身に、僅かな痛みがあった。

疑問に思いながら、俺は、この状況を確認するように周囲を見る。

そこは、どこかの森の中。

見上げると、木々が倒れているのが見える。

 

「ここは」「起きたか」

 

起き上がると共に、俺を起き上がるまで待っていた人物に目を向ける。

 

「立花か、悪かったな、最後まで守れなくて」

「・・・別に、むしろこっちが命懸けで守ってくれなかったら、私は死んでいたから」

 

それと共に、立花は俺の方を見る。

けれど、その目はどこか虚ろだった。

 

「けれど、私が死んだ方が良かったかもしれないね、最初から」

「なんで、そんな事を言うんだ?」

「・・・あいつらが言うには、私は死んだ方が世界の為らしいよ」

「世界の為?」

 

それには、疑問に思い、思わず返答する。

 

「私の持つ、この力が誰かを傷つける。だからこそ、世界にはいてはいけない存在だってさ。実際にあなたもそれで傷ついた」

「いや、これは違うだろ」

 

俺自身が望んで戦った結果だ。

それに文句を言う訳はない。

けれど、立花は。

 

「それでも、私のせいであるのは変わりない。私が」

 

その心の闇は、深いかもしれない。

 

「・・・そうか、なるほど。確かに立花がこのまま生きていたら、世界が危ないかもしれないな」

「そぅだよね」

「あぁ、だからこそ」

 

俺は、そのまま立ち上がる。

 

「そんな世界、反対に俺が破壊してやるよ」

「えっ」

 

俺の一言に、彼女は、驚きを隠せないように見つめた。

 

「なんで」

「なんでって、そんな犠牲が必要だっていうなら、それを求めた世界と戦う。世界を変えるぐらいしなければ、俺は王になれない」

 

そう、呟く。

この世界は理不尽な事が多い。

それは、嫌という程に、

ここまでの戦いで知っていた。

だからこそ、俺は戦う。

ゆっくりと俺は立ち上がる。

 

「・・・どうやら、そうしている間にも、こちらに来ているな」

 

見ると、そこには、ゲイツがこちらに迫っていた。

そうしている間に。

 

「・・・王か、だったら、付き合うよ」

「んっ、付き合うって、俺にか?」

「あぁ、あなたの、その世界に」

 

それと共に、俺の手からは駒が、彼女の元へと来る。

同時に、彼女に共鳴するように、ライドウォッチが起動する。

そして、これまであまり反応しなかったディケイドライドウォッチが光る。

 

「見つけたぞ」

 

そこには、ゲイツがこちらに迫っていた。

 

「まさか、あれを逃れるとはな。さすがにジオウか」

「よぉ、さっきぶりだな」

「悪いが、今度は、確実に始末する」

 

それと共に、こちらを見る。

 

「そうか、まぁ、俺は」『ディ・ディ・ディ・ディケイド!』

 

俺は、そのままジクウドライバーにジオウライドウォッチとディケイドライドウォッチ。

二つを同時に装填する。

 

「ここで死ぬつもりはない、変身!」

 

それと共に、俺はジクウドライバーを回転させる。

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!KAMEN RIDE! ワーオ!ディケイド!ディケイド!ディケイドー!』

 

鳴り響く音声。

そう、これまでのジオウが身に纏うアーマーとは違う。

描かれたカードが周囲に現れ、それぞれがアーマーの一部を装備したジオウの幻影に変化し、それらが重なって装着される。

その瞬間、ゲイツは、こちらを警戒するように見る。

同時に。

 

「祝え!時空を超え過去と未来をしろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ ディケイドアーマー!」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。