サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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古代と白の決着

俺の一言。

 

それを聞いたゲイツもまた、無言ではあった。

 

だが、その言葉に同意するように、駆け出す。

 

俺もまた、ゲイツに合わせるように走り出す。

 

先程まで、互いに使っていた武器。

 

だが、それらは地面に捨てた。

 

一瞬で接近すると共に、俺達の拳が放つ。

 

放たれた拳は、そのまま互いの顔に当たる。

 

クロスカウンターと言える状況の最中。

 

痛みは顔にある。

 

しかし。

 

「「はぁぁぁぁぁ!!!」」

 

戦いは、それで決して終わらなかった。

 

拳を放ったまま、俺は、そのまま蹴り上げる。

 

ゲイツの胴体を斬り裂く勢いで。

 

しかし、ゲイツは、その蹴りを後ろに跳んで避ける。

 

それと同時に、手刀を真っ直ぐと俺に穿つ。

 

空気を切り裂きながら放たれたそれは、まるでレーザーのような速度で迫る一撃だ。

 

避けれないと直感した俺は、迫る手刀を、腕で軌道を変える。

 

「はぁ!」

 

そして、そのまま俺は頭突きを繰り出した。

 

狙いは額だったが、僅かに軌道を変えて顎を狙うように。

 

そんな動きを見せたからだろうか、驚いた様子を見せながらも横に避けられる。

 

俺も、それを分かっていたかのように空振った瞬間、回し蹴を放つ。

 

それに反応して、今度は下へ屈み込むようにして避けてくる。

 

まるで重力を感じさせないかのように軽やかなステップを踏む。

 

背中の、白龍帝の翼で。

 

けれど、俺は。

 

「届けぇぇぇ!!」「っ!」

 

回し蹴りをしていた地面に辿り着くと同時に、そのまま正拳突きを放つ。

 

真っ直ぐと顔面を狙った一撃に対して、身を捩るようにしながら横へとずれられる。

 

だが……甘かった。

 

ゲイツは、その全身から魔力を使い、その身体を守った。

 

魔力によるバリア。

 

それが、ゲイツを護り、後ろへと吹き飛ばす。

 

そして。

 

『フィニッシュタイム!白龍皇!Divide!タイムバースト!』

 

鳴り響く音声と共に、ゲイツは、再び必殺の一撃を放とうとした。

 

それを理解した俺もまた、既にジクウドライバーに手を伸ばしていた。

 

『ク・ク・ク・クウガ!ファイナルアタックタイムブレーク!』

 

鳴り響く音声。

 

それに合わせて、俺は構える。

 

真っ直ぐと、こちらに迫る光に対抗するように。

 

両腕を開き、その脚を地面を擦る。

 

瞬間、全身に感じるのは炎のような熱さと雷のような衝撃。

 

それらが、脚に一点集中して、集まる。

 

「ふぅ」

 

同時に、俺は走り出す。

 

真っ直ぐと。

 

「はぁ!」

 

ゲイツは、そのまま必殺の光を、こちらに向けて放つ。

 

対して、俺は跳ぶ。

 

「ハアァァァァァ!!」

 

真っ直ぐと、その光に対抗するように、俺はその蹴りを放つ。

 

放たれた蹴りは、そのまま炎と雷を纏う。

 

互いの必殺の一撃、ぶつかり合う。

 

それは、周辺の景色を巻き込んでいくほどの爆発を引き起こした。

 

互いに後ろに飛んでいく中、目の前には空があった。

 

先ほどまで森の中だったはずの空間は既に無くなっており、俺達は崖の上に立っていた。

 

「・・・ゲイツの奴は」

 

そう、俺はゲイツがいただろう場所を見つめる。

 

そこにはいなかった。

 

「・・・大丈夫」

 

響は、そのまま俺の所に来た。

 

「まぁね、けれど」

 

俺はゲイツがいない事が気になる。

 

あの戦いで消えたのか、

 

いや。

 

「生きているだろうな」

 

俺は、そんな事を呟きながら。

 

「さて、響、来る場所がないんだったら、来るか?」

 

「・・・本当に良いの?」

 

「何を言っているんだ、お前は、もう俺の家臣だろ」

 

「・・・分かった」

 

そう、響と共に、そのまま向かう。

 

その際に、俺達の姿を見る影があった。

 

「・・・なるほど、ジオウ、確かに強い。だが」

 

それはゲイツであり、先程まで俺と戦っていた姿とは違い、漆黒に染まっていた。

 

「・・・奴が危険な存在か、どうか」

 

その言葉を発した後、その場から消えるかのように姿を消す。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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