サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「・・・まさか、本当にISを知らない人間がこの世にまだいるとは」
そうしながら、俺達は篠ノ之束から、事情を聞いた。
聞けば、ISは、この世界の価値観を変える程の代物らしい。
それは、実際に戦ってみた俺達も理解したのだが。
「なぁ、聞きたい事があるんだけど」
「何かな?まぁ天災である束さんに聞きたい事って、何かなぁ?」
そうしながら、自信に満ちた笑みを浮かべていた。
「そのISって、元々はどういう目的で開発したの」
「んっ、元々?さっきの説明を聞いていなかったの」
「一応は聞いたけど、よく聞き取れなかったの?宇宙開発のためのマルチフォーム・スーツだけど」
「・・・」
それって。
「失敗していない」
「・・・はぁ」
俺の言葉に聞くと彼女は俺の方を睨む。
「君、喧嘩を売っている」
「喧嘩というよりも、俺は思った事を言ったんだけど」
「ちょっ、太郎」
そう、キンジは、俺を止めようとする。
「・・・太郎、もしかしてだけど、キレている」
「キレているって、怒っているという事?」
俺の方を見ていた絶花の表情は見えなかったが。
「だって、失敗だろ。確かに性能は凄まじいけど、あんたがその性能を見せる為に行ったのは、ミサイルや軍の戦艦をデモンストレーションのように壊した事だろ。
それを行えば、誰だって、それを兵器だと考えるよ」
「そうしないと、バカ共には理解されないけど?」
「バカとは言うけど、そのバカに説明出来ない知能を持って、よく天災と言えるよ。だいたい、それだったら別の事でも証明出来ただろうがよ。それこそ、軍に喧嘩を売るのではなくて、災害での活動が、一番に証明出来るだろうがよ」
俺は、そう言い、睨む。
「どのような状況でも活動出来、さらには対応出来る。宇宙では、どんな環境が待ち受けているのか分からないんだったら、人々を助ける事。
それを行えば、それが凄いのか証明出来る」
「そんなの」
「言っておくがな、バカに説明とかは無理だからな。お前は、宇宙へと行ける夢を、自分自身で手に血を染めるような兵器にした。その時点でお前が言っていたバカ共と変わらないからな」
そう、俺は睨み付ける。
「・・・なんだか」
「どうしたの」
「怒っているのは、怒っているけど、その怒りって」
「王様は、たぶんだけど、自分自身の手で夢を台無しにしたあいつにキレているんだろうね」
「なるほど」
そうしている間にも、篠ノ之は。
「それで、聞きたいが、このISって、元々の目的である宇宙には行けるのか」
「そっそれは、まぁ、理論上は可能だけど、宇宙に一人で行けるのなんて「俺、出来るぞ」えっ」
俺の一言に対して、彼女は目を開いた様子だった。
「いや、何を言っているの!まさか、異世界から来たという言葉も馬鹿馬鹿しいのに、宇宙で一人で行けるなんて、そんな事は「だったら、見せようか、外に出られるか」えっあ、うん」
そのまま、俺は外に出る。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王