サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「あぁ、美味しかった」
「いや、目的、全然達成されていないかな」
そうしながら、雪は満足したように呟く。
道中の店にある物を満腹になるまで食べた。
「そう言うな、報酬を渡すのも、王の役割だ。幸い、金ならば十分あるからな」
「いや、それは滅のズルがあるからだろ」
滅は、その計算能力で、株で容易く金を稼いでいる。
滅が所有しているアイテムの開発の為に稼いでいるが、その額は本当にヤバかった。
「それで、太郎」
「なんだ?」
「お前、何か違和感を感じなかったか?」
「・・・違和感か」
その言葉に対して、俺は。
「最初に見たカップル。その彼女の方。なんか違和感があったんだよな」
「・・・ふむ」
その言葉を聞いた滅は、そのまま目を閉じる。
すると。
「・・・不味いぞ」
「どうしたんだ?」
「あの時の女、一年前に俺達を襲撃した堕天使の1人。確か、レイレーナだったか」
「あの時の」
仲間を犠牲にさせた堕天使。
「だとしたら、あの彼氏みたいな奴は仲間なのか?」
「確認する必要はあるな」
それが真実かどうか分からない。
それでも、それを確認する必要はある。
「雪、頼めるか?」
「うんっ分かった!あの時の人達だよね」
その言葉と共に雪は再び狼に姿を変える。
そしてそのまま、先程のカップルを探す為に走り出す。
そうしながら、俺も一緒に行動する。
そして雪が走る。
人混みには見られないように、滅が隠密行動が出来るようにサポートをしていく。
やがて、俺達が辿り着いたのは公園。
デートの場所として人気のスポットで、恋人同士が多く集う場所。
だが、それは本来ならば。
「まるで人影がない」
周囲を見渡しても誰もいないし、何もない。
そう思いながら、ゆっくりと見渡す。
「雪ちゃん、ここだよね」
「うん、そのはずなんだけど」
雪は疑問に感じた顔を見せる。
周囲をゆっくりと見渡している。
「ガァ!」
「あっ」
そうしていると、遠くから悲鳴が聞こえてくる。
その方向へと目を向ける。
そこには地面に倒れている男性。
それはデートを行っている男性であり、その胸元には穴が開いている。
そして、それを行ったと思われるレイレーナは、空を飛んでいた。
「あいつ、また」
そうしていると。
「グルルルッ!」「不味いっ」
それと共に、その血の匂いに反応して、雪は本能を刺激されてしまう。
「くそっ」
俺は、即座に雪を抑えつけるようにする。
「がぁああああ!!」
吼えるように吠える。
「なっなにぃ!」
それに気づいたレイレーナ。
それと共に雪が、レイレーナを襲い掛かる。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王