サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
『仮面ライダー』
そこにあるタイトルに俺と絶花は驚きを隠せずにいた。
だが、これまで謎だった仮面ライダーの謎が、この本にある可能性があると思い、移動しながら読む。
「仮面ライダー本郷猛は改造人間である」
「彼を改造した秘密組織ショッカーは世界征服を企む」
「仮面ライダーは人類の自由と平和の為に戦う」
それらの内容を見ながらも、俺は、これまで自分が使っていた能力を思い出す。
この本に描かれている仮面ライダーの力は、飛蝗の力。
飛蝗の高い跳躍力と、人間を遙かに超えた身体能力を使い、ショッカーの改造人間と戦っている。
だが、それらは俺の、力とどう関係しているのか。
「ますます謎が深まるだけだった」
「うん、そもそもなんでこんなのが」
そうして言っている間に彼らが案内してくれた場所。
そこは小さな町。
「ここは」
「おぉ、我が王に絶花君も無事だったか」
「皆、無事だったのか」
そこにいたのは、他に逸れたと思われる家臣の皆だった。
近くには俺と絶花だけしかいなかったので、合流出来るかどうか不安だったが、こうして集まる事が出来たのは嬉しくあった。
それにしても、改めて、周りを見ると、同じような存在がこちらを見ていた。
「彼らは一体」
「彼らかい?彼らの名はワドルディだよ」
「知っているのか」
疑問に思っていると、その答えを出したのはマーリンだった。
まるで悪戯に成功したような笑みを浮かべながらも。
「どうやって分かったんだ?」
気になる答えを知りたく、尋ねると。
「何、少し彼らの夢を覗かせて貰ったんだ。そこから少しだけだが、情報を得られたんだ」
「夢の中に?」
マーリンの力に関して、今更、疑問を持っても仕方ない。
今は、マーリンから得られる情報を少しでも欲しい。
「彼らも元々はこことは別の世界にいたらしいが、ある日、突然出てきた謎の穴に吸い込まれて、この世界に飛ばされたらしいんだ」
「謎の穴って」
その言葉を聞いて、彼らも元々はここの住人ではない事を知り、驚きを隠せなかった。
「それでも彼らはここで生きる為に、この町を作り出す事は出来たんだが、生活する為の物資を手に入れる為に時々だがあの滅びた街に行っていたんだ」
「それじゃ、彼らからはこの世界の事を知る事は出来ないのか」
少し残念ではあったが。
「そして、謎の敵が襲ってきたんだ。彼らでは抵抗する事がやっとで逃げる事しか出来なかったんだが」
そうしている間にも、ワドルディ達は、なぜか俺を囲んでいた。
「それで、この状況は一体」
「どうやら、ワドルディ達にとって、自分達を護ってくれた命の恩人という事で、家臣としての忠誠を誓っているらしい」
「なにぃ!?」
まさかの状況に、俺は困惑を隠せなかった。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王