サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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ワドルディのリーダー

それは、俺にとってこれまで以上にない試練があった。

 

「…なぁ、これってどうすれば良いと思う」

 

「どうしたら良いって言われても、私も分からないよ」

 

そう呟きながら、俺達は眼前の光景に眼を向ける。

 

目の前にいるのは、この世界で出会ったワドルディ達。

 

その見た目は、全員共通しており、その違いは分からない。

 

そんな彼らは、かなり珍しく始めから俺の家臣になりたいと出て来た。

 

だが、その数は。

 

「見渡す限りでもかなりの人数がいるけど、全員を家臣にするの」

 

「駒は残り2個だぞ、そんな事は出来ないぞ」

 

俺は思わず呟いてしまう。

 

手に持った兵士の駒は残り3個。

 

これらを使う相手は慎重に選ばなければならない。

 

けれど。

 

「さすがに、皆をという訳にはいかないよね」

 

そう、絶花は冷や汗をかきながら、ワドルディ達の大軍を見ながら呟いてしまう。

 

けれど、彼らの情熱にも応えたい。

 

「とりあえず、考える時間が欲しい」

 

そう、俺は、数多くいるワドルディ達から一人。

 

一筋縄で行きそうにない。

 

それでも、彼らの期待に応えるように。

 

「…んっ」

 

腕を組みながら、ワドルディ達を観察していく。

 

この町の中にも、未だにワドルディ達の中で、誰にするべきか。

 

ゆっくりと観察していくと、ふと俺が眼に見えたのは。

 

「あいつは」

 

そこにいたワドルディ。

 

彼は、その頭にはバンダナを巻いていた。

 

先程まで眺めていたバンダナワドルディの様子を、再び視界に収める。

 

バンダナワドルディは、周囲にいるワドルディ達を率先して、指示を出していた、

 

リーダーシップを発揮しており、他のワドルディよりも大人びて見える。

 

「少し、話してみたいかも」

 

そうして、俺はバンダナワドルディに話しかける事にした。

 

「少し良いか?」「わにゃ」

 

俺はバンダナワドルディに話しかける。

 

相変わらず、ワドルディの言葉は分からない。

 

「この辺の案内、頼めるか」「わにゃぁ」

 

すると、俺の言葉と共に、バンダナワドルディは了承してくれた。

 

そのままバンダナワドルディは、このワドルディの町の案内を行ってくれた。

 

町の様子を、俺が言葉が通じなくても分かるように。

 

その身体で一生懸命に伝えてくれた。

 

その間も、他にワドルディがいたら、彼らの手伝いを行っていた。

 

「…」

 

家臣を誰にするべきか。

 

それは、全員に駒を渡す事は出来ない。

 

けれど、バンダナワドルディに駒を渡せば、きっと彼を中心にワドルディ達をまとめてくれるだろう。

 

「よし、決めた」

 

そう考えた時だった。

 

何やら騒ぎが、聞こえた。

 

「なんだ?」「わにゃ!?」

 

俺達は、すぐにその騒ぎの元へと向かう。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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