サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「…」
オーマジオウの力。
それが、どういう意味なのか分からない。
なぜならば、それが本当に俺が行ったのかまるで分からない。
それ程に目の前の光景が信じられなかった。
先程まで影も形もなかったはずのもう一つの惑星。
それを造り出したのが、目の前にいるルマ・イドゥラの言葉からして俺である事は間違いない。
「なるほど、確かにこれはヤバいな」
改めて、俺は自分自身の力に恐怖を感じた。
果たして、このまま進んでもよいのか。
迷ってしまう。
けれど、そんな俺の近くで見ていたのはワドルディ。
「…」
彼らは、その力は弱いだろう。
けれど、ルマ・イドゥラのような恐れではなく、変わらず慕ってくれている。
「あぁ、そうだよな、王である俺が恐れてどうするんだ」
それらは俺の心を繋ぎ留めてくれる。
「皆と一緒に俺と一緒に来てくれるか」
笑みを浮かべながら、俺はその手にある駒をバンダナワドルディに渡した。
それに対して、彼もまた言葉はないが頷き、受け取る。
バンダナワドルディに、反応するように、ライドウォッチの一つが変化する。
『オーズ!』
変化したライドウォッチを見つめながらも、俺は、俺達はルマ・イドゥラを見つめる。
「さて、続きをしようか」
その宣言と共に、俺は構えていた。
対して、ルマ・イドゥラは。
「お前は、いずれその力で自らを滅ぼす!」
その言葉を俺に告げる。
先程までだったら、俺はその言葉に悩んでいただろう。
けれど、今は。
「かもしれないな、けれどそれはお前達が導き出した答えだ」
そうしながらも、俺はワドルディ達を見る。
たった一人だったらその言葉通りになるかもしれないが、俺がなろうとする王に共にすすでくれる皆がいるんだったら。
「俺はその道をただ信じるだけ」『オーズ!』
その言葉と共に、俺は新たに手にしたライドウォッチであるオーズライドウォッチを起動させると、そのままジクウドライバーに装填する。
装填すると共に鳴り響く音声と共に俺は構えて。
「変身!」『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!タカ・トラ・バッタ!オーズ!』
これまでのアーマーとは異なり、生き物をモチーフにしたタカ、トラ、バッタの三つのロボットが俺の前に現れる。
それらはジクウドライバーから鳴る音声に合わせるように変形し、装着する。
オーズアーマーを装着を終えると同時に、周囲にいたワドルディ達は、その手には楽器を持っており。
「ハッピーバースデイ!祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え、過去と未来をしろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ オーズアーマー!また一つ、王たるライダーの力を継承した瞬間である!」
「またライダーって言った。その意味を色々と聞きたいけど、今はこいつが先だな」
いつものようにマーリンが現れ、俺の姿を祝うように叫ぶ。
しかし、そちらに目を向けずに、眼前にいるルマ・イドゥラに向かって行く。
ルマ・イドゥラもまた、俺の方に目を向けながら。
「ぐっ、先程がまだ完全ではないのならばここで始末する!」
その言葉と共にルマ・イドゥラは、その手に持つ武器で襲いに来る。
対して、俺はその左手にある爪を使い、振り下ろしてくる攻撃を正面から受け止める。
「よっと!」
俺はそのまま軽く後ろに下がると、まるで飛蝗の如く宙に跳ぶ事が出来る。
跳躍力はかなり凄まじい。
けれど。
「今はしっかりと脚に力を籠めて、受け止めなければ」
そう考えていた時。
後ろからカンカンという音が聞こえる。
一体、何の音だ。
疑問に思っていると。
「余所見している場合っ」
ルマ・イドゥラが何かを言う前に、横から飛び出て来たそれによって吹き飛ばされる。
「何がって」
見ると、そこにはワドルディ達がゾウ型のロボットに乗っていた。
それだけじゃない。
「何がっ」
今度は、ウナギ型のロボットがルマ・イドゥラを痺れさせ、クワガタロボットが装甲を傷つける。
そうしている間に、3つのロボットに乗っているワドルディ達がこちらに迫る。
「うぉっと、おぉ、これは」
すると、オーズアーマーで身に纏っていた三つが自動的に剥がれ、今度はワドルディ達が整備するように俺に装着させてくれた。
『クワガタ!ウナギ!ゾウ!』
鳴り響く音声と共に、俺の姿もまた変わる。
なるほど、これは面白い。
「なんだっそれはっそのような姿、情報には」
「何を言っているのか分からないけど、これが俺達だ!」
同時に俺は、左腕から生えたウナギ型の鞭でルマ・イドゥラを捕える。
両足は、しっかりとゾウの脚で固定している為に力を思いっきり出す事が出来る。
同時に頭のクワガタから電撃が放たれる。
「ぐっ、これは思考がっ」
クワガタとウナギ。
二つの力から放たれた電撃によってルマ・イドゥラは怯む。
それがチャンスだと感じた瞬間、ワドルディ達が、再度、アーマーを装着させてくれる。
「よしっ、ありがとう皆!」『タカ!トラ!バッタ!』
彼らに礼を言うと共に、俺はオーズライドウォッチを取り外し、ジカンギレードに装填する。
『フィニッシュタイム!オーズ!ギリギリスラッシュ!』
鳴り響く音声と共に、ジカンギレードを構える。
ジカンギレードの刀身には銀色の光と共に力を纏う。
そして。
「セイヤー!」
自然と出て来た叫びと共に、一閃。
その一撃はルマ・イドゥラの身体を真っ二つに切り裂く。
「ぐっ、これは時空ごと斬り裂いただとっ」
その言葉を最後に、ルマ・イドゥラはその身体はすぐに再生させようとした。
けれど、それでは間に合わず。
「ガアアァァァァ!」
爆散する。
その爆散する光景を見ていると、まるで勝利を祝うように。
ワドルディ達が、その場で踊り出した。
次回の王は
-
妖怪王
-
機械王
-
怪獣王
-
幻想王