サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
攻撃の余波に気絶してしまった謎の少女。
彼女が休める場所まで、俺達は移動した後、その事情をすぐに聞こうとした。
「ふげぇ、ここは」
「あっ起きた」
ベットで寝ている時、涎を口から垂らしていた少女はがばりと起き上がる。
すると、少女は、そのまま俺の方へと目線を向けて。
「あんた!いきなりなんていう音を出しているのよ!」
俺の方に眼を向けて、叫ぶ。
「いやぁ、悪い。まさかあそこまでとは思わなかったから。ただ単に地面に炎を出して眼くらましにしようとしたけど」
「というよりも音の方なの」
俺が引き起こした事なので、素直に謝る。
だが、俺の返答と共に、絶花は疑問に感じた事をすぐに確かめる。
「あの音って、そんなに凄かったの?気絶する程じゃないけど」
「うぅ、だって、あの音を聞いた瞬間、なんというか、無理矢理身体の中にある血液を綺麗な物にされたような、とにかくいきなりすーっとした感覚なの!」
「すまん、よく分からない。もうちょっと分かりやすく言ってくれ」
「チョコミントを食べていたらかなりヤバいのど飴を同時に食べて、かなり寒くなった感覚よ!」
「なるほど!」
「いや、その理解って、というよりもあんた、もしかして悪魔か、それらの類なの」
俺が説明を求めると、すぐに少女は答えてくれた。
その返答でどういう感覚なのか理解したが、次に響が問いかける。
「えっ、まっまぁ、私は吸血鬼だからね」
「吸血鬼」
それと共に少女は立ち上がる。
「我が名はテラコマリ・ガンデスブラッド!吸血鬼の名門・ガンデスブラッド家の次期当主だ!」
「「「…」」」
そう、自慢げに言うが。
「なぁ、絶花、響、知っているか?」
「えっ」
俺の反応が予想外だったのか、テラコマリは困惑した顔をしていた。
対して、二人は。
「「知らない」」
「えっ」
二人の返答を聞いて、テラコマリの眼は点になったように見える。
「えっと、その、本当に」
「「「あぁ」」」
俺達の言葉を聞くと共にテラコマリは四つん這いになって落ち込んでいる。
「まさかの一言ですか!というよりもそういうあんた達こそ、何者なの!」
そう言われたら、確かに自己紹介はまだだったな。
「えっと、私は、宮本絶花です」
「…宮本って、もしかして、あの宮本武蔵の子孫だったりする」
「そっそうです」
「まさかの英雄の子孫っ、そっちの人はもしかしてさっきの神器って、何やら凄そうだったけど」
「…さぁね」
「それで、さっき、吹き飛ばしたあなたは」
「んっ、俺か?俺は唯我太郎だ、いずれ王となる存在だ」
「うぅん、なんだか、さっきの二人に比べたらインパクトが薄いような、そう言えば、さっきのって何なの?なんだか特撮に出て来るヒーローに見えるけど」
「んっ、ジオウの事か」
「そうそう、ジオウ」
俺がジオウという名前を聞くと、テラコマリは一瞬固まる。
それは、一瞬。
「…ジオウ?」
「ジオウ」
「あの時の王者や魔王とか、色々と伝説を残しているあの」
「一体どういう情報か分からないけど、そのジオウかもな」
すると、テラコマリは。
そのまま土下座をしていた。
「何?」
「どうか、命だけは助けてくれませんか」
「いきなりなんだ」
「いや、マジで、ただでさえ暗殺されそうになっているので、勘弁してくだしゃい」
そう言ったテラコマリの言葉に、俺は。
「暗殺だと」
「ひゃい!?」
すると、ビビった様子だった。
「詳しく聞こうか」
次回の王は
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幻想王