サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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弱者のジオウ

「もう一人の俺か」

 

そこに立っていたのは、確かに俺だった。彼の姿は、俺と瓜二つでありながらも、どこか異質な雰囲気を醸し出していた。その目は冷たく、決意に満ちているように見えた。

 

「そうだ、俺だ。それも、お前よりも強い俺だけどな」

 

その言葉が空気に響く。もう一人の俺は、自信に満ちた声で言い放った。その表情からは揺るぎない自信が見て取れた。彼の存在感が空間を圧倒し、その力強さは肌で感じ取れるほどだった。

 

それを告げると共に、奴はその手に持つジオウライドウォッチを起動させる。ウォッチの表面には光が走り、その光は周囲を照らす。ジオウライドウォッチが彼の手の中で輝き始め、その光は空間を一瞬で満たした。

 

そして。

 

「変身」

 

彼がその言葉を発すると、周囲の空気が一変した。彼の体から迸るエネルギーが視覚的にも感じられ、まるで異次元の力が彼に宿ったかのようだった。

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

その音声が響き渡り、もう一人の俺は姿を変えた。変身後、目の前に立つ彼は、左右反転した顔が特徴的な鏡写しのジオウだった。その姿は俺と鏡合わせでありながら、どこか異様な雰囲気を纏っていた。

 

「さて、俺の強さを証明してやるよ」

 

その言葉と共に、もう一人の俺は手に持ったジカンギレードで襲い掛かる。

 

襲い掛かってきたもう一人の俺。

 

その一撃は鋭く、重かった。まるで俺自身の力を知り尽くしたかのような動きで、彼のジカンギレードが振り下ろされる。それに応じるべく、俺も素早くジカンギレードを構え、その切っ先を向ける。

 

互いのジカンギレードがぶつかる瞬間、耳をつんざくような金属音と共に火花が飛び散った。その光景はまるで火花が雨のように舞うかのようだった。俺たちは一歩も譲らず、そのまま押し合う。その力のぶつかり合いは、周囲の空気さえも震わせるほどだった。

 

火花を散らしながら、その戦い方はまさしく鏡映しの俺。彼の動きは、まるで俺自身が戦っているかのように完璧に一致していた。互いに一撃一撃を繰り出し合う。しかし、その中でも彼の動きには一貫した確信と冷静さが見えた。

 

「この程度じゃ、弱すぎるぜぇ!」

 

鏡映しの俺は、その一言を放つと同時に力強く蹴り飛ばす。その蹴りはまるで稲妻のように鋭く、俺の体を瞬時に吹き飛ばす。

 

それを受け止めながら、後ろに大きく下がる。その衝撃は俺の体を軽く揺さぶったが、その一撃を受けても俺の意志は揺るがない。

 

「そうだな、お前は俺よりも強いな」

 

俺は、そうもう一人の俺を肯定するように言う。

 

その言葉には、確固たる自信が込められているようにも感じた。しかし、それはあくまで現実を直視した結果の言葉だった。彼の力が強大であることは明白であり、俺はその事実を素直に受け入れた。

 

「ほぅ、あっさりと認めるんだな」

 

鏡映しの俺は、その言葉に対して驚きを含んだ表情を見せる。彼の目には、挑発的な光が宿っているようにも見えた。彼は俺の反応を楽しんでいるかのようだった。

 

「あぁ、元より俺は、自分が強いなんて思った事はない」

 

俺は、立ち上がると共にそう答える。

 

「俺の力は全部借り物だからな。ジオウの力も全部な」

 

それは変えられない事実だ。

けれど。

 

「俺は、皆がいるから強くなれる。一人だけでの強さなんて、俺は最初から興味はない」

 

その言葉を発する時、俺の心には確固たる信念が宿っていた。仲間たちの存在が俺の力の源であるという思いは、決して揺るがない。

 

「ならば、ここで死ね!」

 

鏡映しの俺は、その言葉と共に俺に向かって再び襲い掛かる。彼の声には、勝利への確信が満ちているように感じられた。その一撃一撃には、彼の自信と力強さが込められている。

 

「・・・」

 

目前に迫るもう一人の俺。

 

その眼差しは鋭く、まるで俺の心の奥底まで見透かしているかのようだった。その姿はどこか不気味であり、彼の存在はまるで俺自身の影が具現化したかのようだった。その動きは俺と完全に一致し、まるで鏡映しのようだった。

 

それに対して、俺はジクウドライバーに装填されているジオウライドウォッチをジカンギレードに装填する。

 

その瞬間、ジクウドライバーから発せられるエネルギーがジカンギレードへと流れ込み、その刀身が輝きを増す。まるで俺の決意が具現化したかのように、その光は周囲の空間を照らす。

 

『フィニッシュタイム!』

 

その音声が響き渡る。

 

もう一人の俺も、その動きに合わせてジカンギレードを装填する。彼の眼差しは俺に向けられ、その視線には確固たる自信と覚悟が込められているように見えた。彼の動きは俺とまったく同じであり、その完璧なシンクロニシティには戦慄すら覚えた。

 

互いに必殺の一撃。

 

しかし、もう一人の俺は、ジカンギレードを既に銃モードにしていた。その銃口は真っ直ぐと俺に向けられており、その冷酷な輝きはまるで俺の心臓を射抜くかのようだった。

 

「これで終わりだ!」

 

彼はその言葉と共にトリガーを引く。

 

『ジオウスレスレシューティング』

 

真っ直ぐと、紫色のビームが迫る。その一撃は、まるで彼の自信と力強さが具現化したかのように圧倒的な迫力を持っていた。そのエネルギーが俺の全身を貫くかのように迫る中で、俺は冷静さを保ちながら次の行動を考えた。

 

それに対して、俺は。

 

「っ!」

 

走った。

 

ジカンギレードで斬り払うのではなく、素早く動き出す。その一瞬の判断が生死を分けることを知っていた。彼の必殺の一撃が俺の体を通り過ぎる瞬間、その光景はまるで時間が止まったかのように感じられた。

 

迫るビームをギリギリに避けながら。

 

「なっ」

 

そのまま俺は、もう一人の俺を蹴り飛ばし、奴の持っていたジカンギレードを奪い取る。

 

奪い取ったジカンギレードを剣モードに変えて。

 

その手応えは確かなものであり、その感触はまるで俺自身の一部であるかのようだった。その武器を手に、俺は次なる一手を決意した。

 

「二天一流、奥義三番──」

 

その言葉と共に、俺は絶花と同じ構えを取る。

 

「────落花狼藉!」

 

その声と共に、俺は全力を込めてジカンギレードを振り下ろす。

 

『ジオウギリギリスラッシュ』

 

放った一撃。それは、まるで全てのエネルギーが解放されたかのように強烈な一撃だった。その一撃がもう一人の俺を斬り裂く瞬間、まるで時間が止まったかのように感じられた。

 

そして、もう一人の俺が斬り裂かれると同時に、宝石の世界が砕け散る。

 

その瞬間、まるで全てが解放されたかのように空間全体が揺れ動く。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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