サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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親友の為に

「・・・君が俺を閉じ込めた張本人か」

 

それと共に見つめた先。

 

そこに立っていたのは、この戦いが始まった頃に見せた虚ろな目をした少女だった。彼女の姿は、まるで幽霊のようにぼんやりと浮かび上がり、その瞳からは何の感情も読み取れない。

 

「なんで」

 

その声はか細く、まるで迷い子のように不安げに響いた。

 

「んっ?」

 

俺が、そう話しかけると、彼女は疑問に感じたように問いかけた。

 

その声には、微かな困惑と動揺が滲んでいる。

 

「なんで、勝てたんですか。あなたが最も、認めたくない部分に」

 

その言葉には、彼女の深い悲しみと後悔が込められていた。彼女の声は震え、まるで心の奥底から絞り出されたかのように感じられた。

 

それは、先程の戦いでの疑問だろう。

 

「この宝石、効果はまるで分からないけど、俺を閉じ込める為の結界。そして、その結界の力は、閉じ込めた本人の負の部分を反射させる事。そんな感じ」

 

先程までの戦いもあり、俺は予想しながら問いかける。その声には、冷静さと慎重さが感じられる。

 

「・・・そういう風に、考えさせられるようにされました」

 

その言葉には、彼女の苦悩と葛藤が込められていた。彼女は、その言葉を発する時、まるで心の重荷を下ろすかのようにゆっくりと口を開いた。

 

「なるほど、利用されたという訳か」

 

その言葉に納得した。

 

あの時の、響の言葉から、彼女は響の友達だと思う。そして、その口振りから、何かがあった事を推測する。だが、それ以上に重要な事がある。

 

「だけど、同時に自分の意思でもありました。私は、響を助けられなかった」

 

しかし、次に出てきたのは、まるで懺悔の言葉。彼女は、その目から涙を溢れ出した。その涙は、まるで心の傷から溢れ出るかのように静かに流れ落ちる。彼女の声は震え、まるで心の痛みを堪えるかのようにかすかに響いた。

 

俺は、彼女の言葉を聞いた時、その重みに胸が締め付けられるような思いがした。その涙は、彼女の心の傷から溢れ出すような悲しみと後悔が込められていた。

 

「私達は、どこにでもいる普通の中学生だったっ、けど、よく分からないテロの所為で幼馴染で親友であった響が酷い目に遭いましたっ」

 

その言葉が彼女の口から零れ落ちると、俺の心は重く沈んだ。テロという単語が彼女の口から出てくる度に、その重みが増していく。それは響から直接は聞いていなかった話であり、これまで彼女の苦しみを知らないでいた自分に憤りを感じる。

 

「テロ」

 

その言葉を繰り返し、俺は彼女の目を見つめる。

 

「ええ」

 

彼女はうなずきながら、その苦しみを振り払うように続けた。

 

「あのテロ事件が起きた後、私たちは何もかもが変わってしまった。響は酷い目に遭い、私たちは周囲から迫害されるようになってしまった。孤立してしまった私たちは、誰にも助けを求められなかった」

 

その言葉は、彼女の胸の痛みがそのまま言葉になったかのようだった。彼女の目は遠くを見つめ、まるでその時の記憶が今も彼女を苦しめているかのようだった。

 

「そのテロの生き残りということから周囲から迫害されて孤立してしまう状況になってしまった事を知った。私は響を見つけたかったっ。そんな時に現れたのが」

 

「あの集団という訳か」

 

その言葉が俺の口から漏れた瞬間、彼女の表情が一瞬固まる。その反応は、まるで俺の言葉が彼女の心に触れたかのようだった。彼女はゆっくりと頷き、言葉を続けた。その声には決意と後悔が入り混じっていた。

 

「そうです。彼らは私に協力を求めてきました。彼らの正体は分からなかったけど、響と会って話したいという思いが強くありました。だから私は協力しました。でも、それは間違いでした」

 

彼女はその言葉を発した瞬間、まるで何かを思い出すかのように息を呑んだ。その表情には後悔と悲しみが溢れていた。

 

「こんな事になるなんてっ思っていなかった。誰かを傷つけるとは思わなかった!」

 

その声は震え、まるで彼女の心の痛みがそのまま言葉になったかのようだった。彼女はその場に座り込み、自分の顔を覆いながら泣き出した。その涙は止まることなく流れ続け、彼女の心の痛みを物語っていた。

 

「ごめんなさいっ、何度も謝っても許して貰えるとは思えないけどっ」

 

その言葉が彼女の口から漏れる。その言葉には深い悲しみと後悔が込められており、俺の心を揺さぶる。

 

「許すつもりはない」

 

俺はその言葉を発した時、その重さを感じた。その言葉は彼女の心に深い傷を与えただろう。しかし、俺の言葉は本心だった。

 

それに対して、彼女は決して止まらない。

 

「君の思いを利用したそいつらをな」

 

その言葉を発した瞬間、彼女は顔を上げて俺を見つめた。その目には驚きと理解が交錯していた。彼女は何を思ったのか見上げる。

 

「えっ」

 

彼女はその言葉を発した時、まるで何かに気づいたかのようだった。俺はその瞬間、自分の決意を彼女に伝える。

 

「俺の家臣である響の為に行動したんだろ。だったら、家臣の大切な人を傷つけた奴らを俺は許さない」

 

その言葉を発した瞬間、俺の心は揺るぎない決意で満たされた。それは響への誓いであり、彼女への慰めでもあった。

 

「けど、閉じ込めたのは私で」

 

彼女はその言葉を発した瞬間、まるで自分の罪を思い出したかのようだった。彼女の声は震え、その目には後悔と絶望が込められていた。しかし、俺の言葉はその全てを打ち消す。それは彼女の心に響く言葉であり、彼女を救う言葉でもあった。

 

「閉じ込めただけだろ。そんなの、俺には苦でもなんでもない」

 

その言葉を発した瞬間、俺の心は確かな決意で満たされた。

 

「だから、もしも」

 

俺はその手にある駒を彼女に向ける。

 

その瞬間、その駒はまるで命を持ったかのように輝きを放った。その光は、彼女を包み込み、その心を温かく照らす。彼女はその光に誘われるように、その瞳を俺に向けた。

 

「君がもしも響と一緒に戦ってくれるんだったら、これを手に取って、家臣になってくれ」

 

その言葉には確固たる信念が込められている。その声は力強く響き渡り、彼女の心に届いた。その瞬間、彼女の目に光が宿り、その表情は明るく輝き始めた。

 

「家臣」

 

そう、俺は告げる。

 

その言葉は彼女の心に深く響き、その意味を理解した。彼女の目には驚きと感謝の光が宿り、その唇からは震える声が漏れた。

 

「俺は、誰かと一緒じゃないと一番弱い。けど、誰よりも一緒にいたい我が儘な奴なんだ。だから、俺に力を貸してくれ」

 

その言葉には俺の全てが込められている。その言葉は彼女の心を揺さぶり、その決意を固める。その瞬間、彼女の目に涙が溢れ、その頬を伝い落ちた。彼女はその涙を拭いながら、俺の目を見つめ返した。

 

その一言を、彼女に告げる。

 

その言葉は彼女の心に響き渡り、その決意を固める。彼女はその涙を拭いながら、俺の目を見つめ返した。

 

そして。その決意は、彼女の心に深く刻まれる。彼女はその駒を手に取り、その力を感じながら、俺に誓った。

 

「・・・分かりましたっ、この力をもぅ」

 

すると、宝石は変わる。

 

先程までは、自分の罪悪感を映していただけの鏡が変わるように。その宝石は光り輝き、その光は彼女の心を癒していく。その宝石は彼女の手に触れると、まるで心が一体化したかのように暖かく感じた。

 

「私は、誰かを守る力に変えたい」

 

それと共に、駒は彼女に吸い込まれる。その瞬間、その駒は彼女の心の中に溶け込み、その力は彼女の体全体に広がっていった。彼女はその力を実感しながら、俺に向き直り、その誓いを立てた。

 

「俺は唯我太郎、いずれ王になる男だ」

 

その言葉には俺の決意が込められている。その言葉は彼女に希望を与え、その心を励ます。彼女はその言葉を聞きながら、その誓いを固めた。

 

「小日向未来、響の親友です」

 

その言葉には彼女の決意が込められている。その言葉は俺に希望を与え、その心を励ます。俺はその言葉を聞きながら、彼女と共に歩むことを誓った。

 

その言葉と共に、俺の腕にあるライドウォッチは変わる。

 

そのライドウォッチはまるで新しい力を得たかのように光り輝き、その輝きは俺の心を鼓舞する。そのライドウォッチは彼女の力を加え、新たな力を得たかのように輝いていた。

 

新たな力を得たライドウォッチを見ながら、俺は起動させる。

 

『龍騎』

 

そのライドウォッチが、自身の名を告げると共に、俺はジクウドライバーに装填し、構える。

 

「変身!」『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アドベント!龍騎!』

 

ジクウドライバーから鳴り響く音声。

 

その音声が響き渡る瞬間、俺の全身を包み込むように幾多の俺の残像が重なっていく。

 

まるで鏡を合わせるように、それぞれの姿が交差し合いながら一つに融合していく。

 

その過程はまるで魔法のような幻想的な光景で、周囲の空気さえもがその異様な力に震えているようだった。

 

そして、その瞬間が過ぎ去ると、俺の身体には新たな姿が完成されていた。

 

複眼にはカタカナで「リュウキ」と描かれ、その目には鋭い光が宿っている。仮面にはスリッドが鋭く走り、その存在感を強調している。

 

両肩には赤い龍の頭が装着され、その威厳は圧倒的だ。

 

その姿はまさに炎を纏った龍の化身であり、その力強さと勇気は見る者全てに伝わってくる。

 

そして、この新たな姿こそが龍騎アーマーであると理解した瞬間、俺の心には確固たる自信が湧き上がった。

 

「行くぞ!」「はい!」

 

その言葉と共に、俺達は走り出す。

 

眼前にある映した鏡を貫くように。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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