サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

29 / 703
転生

「それにしても、堕天使が」

 

 俺達は、ここで起きた出来事をリアス先輩に説明する。

 

 リアス先輩は、その事に対して、少し驚きながらも、レイレーナによって殺された人物を見る。

 

「それにしても、面白い子ね」

 

「殺される前に、止めたかったがな」

 

「そうなの?」

 

「王を目指す以上、民を見捨てない。他の国の民だろうとな」

 

「ふふっ、小猫が言っていた面白いという意味、分かった気がするわ。あなたのような王様がいたら良いかもしれないわね、それに」

 

 そう言うとリアス先輩が取り出したのは、悪魔の駒。

 

「どうせ死ぬのならば、私が拾ってあげるわ」

 

 それと共に、悪魔の駒を、彼に押しつける。

 

 すると、そのまま彼は悪魔の駒と一体化すると共に、レイレーナの矢によって貫かれた身体が元に戻る。

 

「転生か」

 

 俺の持つ王国の駒にはない転生する機能。

 

 それを当然のように使ったのだろう。

 

 少年は、そのまま眠ったままだった。

 

「さて、貴方達に聞きたい事があるのだけど」

 

 そう、問いかけてきたが。

 

「悪いが、今はそれは無理だ」

 

 俺は、それに対して、断った。

 

「……それは、なぜかしら」

 

「理由は簡単だ」

 

 俺は雪を撫でながら、その姿が変わる。

 

「うぅ、眠い」

 

「あら」

 

 その雪の姿を見て、驚きを隠せなかった。

 

 5メートルはある狼が、10歳程度の少女に変わった。

 

「俺の家臣である雪は10歳で、そろそろ家に帰さないといけない。王としても、保護者としての責務はさすがに果たさないといけないから」

 

「10歳の女の子だったのね、それにしても、まさか人狼を家臣にしているなんて」

 

「ただの人狼じゃない、俺の家臣だ!」

 

「あいぃ」

 

 そうしながらも、雪は眠そうにしていた。

 

「まぁ、そういう事で、話は後日で」

 

「ふふっ、そうね、出来れば、今度はゆっくりと話をしましょう」

 

 その言葉と共に、彼女達は赤い魔方陣の中へと、その姿を消していった。

 

「さてっと、滅。さっさと帰ろうか」

 

「了解した。既に炎蹄を呼んである」

 

 滅の言葉を聞いて、俺は空を見上げた。

 

 すると遠くの方から何か飛んで来る。

 

 あれは炎蹄が来ていた。

 

「おぉ、待っていたぞ、炎蹄。それじゃ、雪を頼むぞ」

 

 すると、炎蹄は頷くと、丁寧に雪を抱えた。

 

 炎蹄と雪の関係は意外にも良好である。

 

 狼と馬ではあるが、四足歩行である事もあり、意外ではあるが、師弟関係となっている。

 

 妖怪として、かなりのベテランである炎蹄が、現状での雪の力の制御を教えている。

 

 そんな炎蹄と雪と見送った後だ。

 

「それじゃ、滅、次にやる事は分かっているな」

 

「あぁ、勿論だ」

 

 滅も、それを理解しているように頷く。

 

「悪意のある堕天使を滅ぼす事だな」

 

「なるべく人は死なない方向で頼むぞ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。