サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「それにしても、堕天使が」
俺達は、ここで起きた出来事をリアス先輩に説明する。
リアス先輩は、その事に対して、少し驚きながらも、レイレーナによって殺された人物を見る。
「それにしても、面白い子ね」
「殺される前に、止めたかったがな」
「そうなの?」
「王を目指す以上、民を見捨てない。他の国の民だろうとな」
「ふふっ、小猫が言っていた面白いという意味、分かった気がするわ。あなたのような王様がいたら良いかもしれないわね、それに」
そう言うとリアス先輩が取り出したのは、悪魔の駒。
「どうせ死ぬのならば、私が拾ってあげるわ」
それと共に、悪魔の駒を、彼に押しつける。
すると、そのまま彼は悪魔の駒と一体化すると共に、レイレーナの矢によって貫かれた身体が元に戻る。
「転生か」
俺の持つ王国の駒にはない転生する機能。
それを当然のように使ったのだろう。
少年は、そのまま眠ったままだった。
「さて、貴方達に聞きたい事があるのだけど」
そう、問いかけてきたが。
「悪いが、今はそれは無理だ」
俺は、それに対して、断った。
「……それは、なぜかしら」
「理由は簡単だ」
俺は雪を撫でながら、その姿が変わる。
「うぅ、眠い」
「あら」
その雪の姿を見て、驚きを隠せなかった。
5メートルはある狼が、10歳程度の少女に変わった。
「俺の家臣である雪は10歳で、そろそろ家に帰さないといけない。王としても、保護者としての責務はさすがに果たさないといけないから」
「10歳の女の子だったのね、それにしても、まさか人狼を家臣にしているなんて」
「ただの人狼じゃない、俺の家臣だ!」
「あいぃ」
そうしながらも、雪は眠そうにしていた。
「まぁ、そういう事で、話は後日で」
「ふふっ、そうね、出来れば、今度はゆっくりと話をしましょう」
その言葉と共に、彼女達は赤い魔方陣の中へと、その姿を消していった。
「さてっと、滅。さっさと帰ろうか」
「了解した。既に炎蹄を呼んである」
滅の言葉を聞いて、俺は空を見上げた。
すると遠くの方から何か飛んで来る。
あれは炎蹄が来ていた。
「おぉ、待っていたぞ、炎蹄。それじゃ、雪を頼むぞ」
すると、炎蹄は頷くと、丁寧に雪を抱えた。
炎蹄と雪の関係は意外にも良好である。
狼と馬ではあるが、四足歩行である事もあり、意外ではあるが、師弟関係となっている。
妖怪として、かなりのベテランである炎蹄が、現状での雪の力の制御を教えている。
そんな炎蹄と雪と見送った後だ。
「それじゃ、滅、次にやる事は分かっているな」
「あぁ、勿論だ」
滅も、それを理解しているように頷く。
「悪意のある堕天使を滅ぼす事だな」
「なるべく人は死なない方向で頼むぞ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王