サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「さてさて、まずは我が王との出会いから言いますと。
まず結論から言うと、現実での出会いに関しては実はあの時、我が王が初めてジオウに変身した時が現実での初めての出会いだったんだ」
笑みを浮かべたマーリンはその言葉と共に、話を始めた。彼の声には一抹の懐かしさが含まれていた。俺とマーリンとの出会いが、あの時が初めてだったとは。その事実に少し戸惑いながらも、俺は興味深く耳を傾けた。
「・・・だったら、俺と最初に会ったのは、どこなんだ」
俺の問いかけに対して、マーリンは笑みを浮かべたまま軽やかに答えた。
「夢の中さ」
その言葉に俺は思わず首を傾げた。夢の中という曖昧な表現に、さらに混乱した。
「夢の中?」
俺の問いに対してマーリンは微笑みながら頷いた。
すると、キンジが俺の言葉に続けるように言う。
「そう言えば、アーサー王伝説に出てくるマーリンは最期に塔の中に入った程度しか知らないけど」
「さすがはキンジ君。その通りだよ」
マーリンは笑みを浮かべたまま呟いた。
「けれど、少し違う。私は塔には確かにいるが閉じ込められていない。そして、塔を通してだけど簡易的だけど、未来の出来事を知る事が出来る」
「その未来には、俺がオーマジオウになっていたのか?」
俺は疑問をぶつけた。マーリンの口元が再び緩む。
「いいや、むしろ我が王という存在は本来ならば存在しないんだ」
「いきなり酷い事を言うな」
俺は思わず苦笑した。
「事実だからね。我が王は本来ならば存在しない人間だ。けれど、ちょっとした影響があって、未来が変化したのさ」
マーリンの言葉には重みがあった。その影響とは何なのか。
「ちょっとした変化?」
俺は首を傾げながら訊ねる。
マーリンは軽やかに答え続けた。
「時空を越えた事。それがとある因果を引き寄せるには十分過ぎる要因となったんだ」
その言葉には深い意味が込められているようだった。
「因果?」
俺の問いに、マーリンは確信を持って答えた。
「そう、それこそがオーマジオウ」
彼の声には、一抹の緊張感が漂った。その因果とは一体何なのか? 俺にはまだ理解できなかった。
マーリンはその言葉を繰り返しながら、さらに続けて語り出した。
「時空を越えた存在、それがオーマジオウへと繋がる。その存在が現実世界にもたらした波紋が、今、この瞬間に影響しているんだ」
俺はその言葉に息を呑んだ。そして、その因果関係に気づき始めていた。それが俺たちの未来をどのように変えるのか。
「それが、俺とどう関係しているんだ」
「まぁまぁ、面白いのはここからさ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王