サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
マーリンは笑みを浮かべながら話を続けた。
「オーマジオウが存在した未来。それがこの世界に誕生した事によって世界はより混沌した世界となったんだ」
「より混沌に?それって悪い事か?」
俺はその言葉に疑問を投げかける。
「極端に悪いとは言えないな。なんだって、その未来が生まれた事によって結末が決まっていた未来も変わっていたからね」
マーリンは俺の疑問に対して冷静に答える。
「それって、どうなるんだ」
俺は興味津々に訊ねる。
「オーマジオウの力。それは様々な力を引き寄せる。そのおかげで世界における未来はより多彩になったんだ。そして、それ故に、様々な可能性が生まれた」
その言葉には、未来に対する期待と不安が込められているように感じた。
「なるほど。つまり、未来はより多様化したという事なんだな」
俺はマーリンの言葉に頷きながら納得した。
「そうなのか?」
マーリンは笑みを浮かべる。
「あぁ、本来の未来にはない力。それらが自然と集まる。オーマジオウはそんな存在として君を、この世界の常磐ソウゴとしたんだろう?」
「常磐ソウゴ?」
また聞いた事の名前に俺達は全員が首を傾げるが。
「あぁ、ジオウとは切っても切り離せない存在だが、ここでは関係ない」
「いや、関係ないって」
俺は困惑しながらマーリンに詰め寄る。
「なんだって、それは君が聞きたい事じゃないだろ」
マーリンは軽く微笑みながら、俺の言葉を遮る。
「まぁ、それはそうだけど。それでも気にならないのか」
俺はマーリンの言葉に納得しつつも、心のどこかで疑問を感じていた。
「君が気にしてるのは女王の駒だろ?なら、それに関して話そう」
マーリンは俺の疑問を解消しようと、話を進める。
「オーマジオウの存在を知った私は、すぐに調べ始めた。オーマジオウがどのように力を集めるのか。そう調べた際に分かったのが王国の駒さ」
「王国の駒って、俺の神器がそんなに関係しているのか?」
「あぁ、勿論。王国の駒は本来ならば人間ではない存在も自身の家臣にする事が出来る。それは、オーマジオウにも似た所がある」
「似た所?」
俺は、首を傾げる。
「オーマジオウは、様々な平行世界の仮面ライダー達の力を一つに集わせる事が出来る。王国の駒は、それを擬似的に再現させると共に本来ならばライダーの力なしでは生み出す事が出来ないライドウォッチの力を造り出す事が出来た」
「つまり、それが俺の力?」
俺は驚きを隠せない。
「そうだ。そして、私の仮面ライダーの力もその恩恵を得て誕生したのがウィザードの力さ」
それと共にウィザードのライドウォッチを見せた。
「私はその未来を見たからこそ、幼い君に見せたのさ。王となるべき未来を。そして、君は了承した。最もかなり幼かったから忘れていると思うけど」
「・・・そう言えば、太郎は子供の頃から王様になるって言っていたけど、もしかしてマーリンが」
「なんだって、私はキングメイカーだからね」
「なんか、頭がこんがらがって来たのは私だけか?」
「未来でオーマジオウが誕生したから太郎は生まれた。けれど、そんな太郎をオーマジオウに導く為にマーリンが現れた。だから、マーリンがいなければ、太郎はオーマジオウにはならないかもしれない。けれど」
話が何度も何度も繰り返し行われる。
「けれど、オーマジオウが誕生したからこそマーリンが現れた。でもマーリンがいなければ、太郎はオーマジオウにならない。つまり、これは」
「「「卵が先か鶏が先か」」」
皆は、全員で思わず呟く。
「・・・まぁ、良いわ」
だからこそ、俺は結論を出した。
「まぁ良いわって」
「だって、そのオーマジオウはどういう存在か分からない。なんだか周りからどう言われようと関係ない。未来だってまだまだ分からない事ばかりだ。
もしも、周りが最悪とか言われたり、魔王とか言われたとしても」
変わらない。
「俺は、最善最高の王。いや、オーマジオウの名前からしたら、最高最善の魔王を目指さないと」
どちらにしても、まだ未来なんて分からないから。
それよりも今は。
「何よりも、俺が一番に聞きたいのはそこじゃないからな」
「おや、未来でも、私が女王の駒を持っている事でもない。それは一体?」
「さっきから言っていた仮面ライダー。それは一体何なんだ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王