サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「・・・転校って、えっ」
俺は思わず呆けた。その言葉が頭の中で何度も繰り返された。転校という現実が信じられず、思考が停止していた。
「いや、どういう事なんだ」
それはキンジも同じだった。キンジも目を丸くして、口を開いたまま固まっていた。二人とも驚きのあまり言葉が出なかった。
「あっ、そう言えば、太郎達はしばらくいなかったから知らなかったんですね」
オカルンが気づいて、補足説明をしてくれた。その声は少し優しかった。
「私達の学校、老朽化の影響で潰れちゃったのよ」
オカルンが続ける言葉は、俺達にとって衝撃的だった。老朽化という単語が耳に残り、学校の未来に対する不安が湧き上がった。
『なっなにぃぃ!!』
それは、しばらく、学校から離れていた俺達にとっては驚きのニュースだった。予想外の事態に頭の中が混乱し、どう反応すればいいのか分からなかった。
「それじゃ、俺達の高校って」
「あぁ、それだったら問題ないよ」
「えっ?」
そう言われて、俺達はパンフレットを渡された。それは新しい校舎の写真と校則、行事のスケジュールなどが詳細に書かれていた。
「なんでも、校長の伝手で転校先を用意してくれたらしいの。希望者には寮を用意してくれたらしいから」
「寮? それってどんな感じなんだ?」
「学生寮で、一人部屋や共有スペースもあるみたいよ。食事も三食提供してくれるらしいわ」
「へぇ、結構充実してるんだな」
「そうね。でも、学校生活に支障が出ないように、門限もあるみたい」
「それも仕方ないか」
「それで、他の皆も」
「そう、まぁ、行くのはウチらだけらしい。他の皆は別の高校らしいけど」
「そっか、それなら俺達も少し安心かな。知ってる顔がいると心強いからな」
「そうね。でも、新しい環境にも早く慣れるようにしないとね」
「あっ、けど、絶花は確か中学だから」
その言葉と共に、少し沈黙が流れた。
この場にいるほとんどが転校先に行く事になるが、絶花の学校は中学校であるため、一緒に転校するかどうかは未定だった。
その瞬間、皆が少し心配そうな表情を見せた。特にオカルンは心配そうに絶花を見つめている。
「絶花ちゃん、本当に大丈夫? 心配じゃない?」
オカルンが優しく尋ねると、絶花は少し不安そうに俯きながらも、決意を固めたように顔を上げた。
「・・・私も転校出来るかな。でも、太郎たちと一緒にいたいです」
絶花の言葉に、俺達は少し安心した。でも、その決意は簡単に叶えられるものではない。俺たちは絶花の気持ちを尊重しながらも、現実的な問題にも直面していた。
「まぁ、なんとかなると思うよ。できる限りサポートするから」
俺は絶花の肩に手を置きながら、優しく声を掛けた。
「それにしても、転校先の学校の名前は?」
「駒王学園、どうやら元お嬢様学校らしい」
次回の王は
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