サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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王は旅立つ

引っ越し当日。

 

故郷であるこの田舎から駒王学園に通う為に俺達は駒王町へと旅立つ。

 

先日まで並行世界に飛ばされたり、ルーマニアでの騒動に謎のテロリスト。

 

それらの出来事が嵐のように続いた為か、引っ越しの準備も慌ただしかった。

 

幸い、ワドルディ達が手伝ってくれた事もあり、引っ越しには間に合う事が出来た。

 

そして、俺は今、絶花と一緒に夕陽を見ていた。

 

彼女を迎えて、一緒にこの海岸で夕陽を見る。

 

それが、もう出来ない。

 

「明日には行っちゃうんだね、太郎」

 

俺の隣にいる絶花は、そう呟く。

 

「あぁ、そうだな。絶花はどうなんだ?」

 

「私は、寂しいよ。だって、皆は行って、私だけ残っちゃうのはやっぱり」

 

絶花は顔を伏せ、手を握り締めている。その手には微かに震えが見える。

 

「私は……いつも君と一緒だった。この町で、この海辺で夕陽を見ながら遊んだり、話したり、笑ったり……それなのに、君がいなくなってしまうと思うと、不安でたまらないんだ」

 

その言葉に俺は胸が締め付けられるような感覚を覚えた。

 

「絶花……」

 

俺もまた、この町や絶花との思い出が胸に焼き付いている。この海岸で共に過ごした日々が鮮明に蘇る。

 

「そうだな。でも」

 

俺は絶花を見る。

 

「また、見れるよ」

 

「そんな保証どこに」

 

「俺が言ったんだ」

 

絶花に俺は見つめる。

 

「俺は最高最善の王になる男だ。幼馴染みのお前を幸せにするのは当たり前だろ」

 

「太郎」

 

絶花の声が震える。

 

そして。絶花は深く息を吸い込んだ後、静かに答えた。

 

「そうだよね、太郎は約束を守る男だから」

 

絶花は、そう俺に寄り添う。

 

俺もまた、それに応える。

 

「・・・必ず、約束を守るから」

 

「うん」

 

それだけが、俺達には十分だった。

 

「さて、こうして、我が王と絶花との絆を再確認した。そして、これからが我が王が表舞台に出る時」

 

それと共に、花の魔術師は笑みを浮かべながら。

 

そこには、幾つもの剣が地面に突き刺さる。

 

それと共に、花の魔術師は笑みを浮かべながら、その顔には自信が満ち溢れているように見えた。まるで全てが彼の計算通りに進んでいるかのようだった。

 

そこには、幾つもの剣が地面に突き刺さっていく。その音は金属の硬質な響きと、大地を震わせる重厚感を伴って広がっていく。

 

それは、茅森が所持するアロンダイト。青い刀身は、陽光を浴びて鋭く輝いている。その輝きはまるで、彼女の心の強さを象徴しているかのようだ。

 

他の聖剣たちも次々と地面に突き刺さり、それぞれの特徴的な形を誇示している。それらの種類は様々な聖剣。あるものは細長く、あるものは太く、それぞれに独自の存在感を放っている。

 

そんな聖剣の中でも一番目立つ聖剣がある。それはまるで他とは次元の異なる存在感を持つ。その力は炎。燃え盛る炎のような力が、その剣から溢れ出している。その炎はまるで怒りの炎、または正義の炎のようにも感じられる。

 

その聖剣の名前すら知らない者であっても、その存在感と力強さは一目瞭然だ。それがどれだけ強力な武器であるかを一瞬で理解させる。

 

そしてその聖剣が何を意味し、誰に操られるのかを知る者はこの世界には存在しない。

 

そう、この世界には。

 

それらの聖剣を記した本を、花の魔術師は笑みを浮かべる。

 

「さぁ、物語の始まりだね」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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