サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
駒王街には、今、エクスカリバーを中心に事件が起きていた。かつて、エクスカリバーによって、同士と言える存在を無くした木場祐斗。
彼の心には、未だ癒えぬ傷が刻まれていた。エクスカリバーを追ってきた教会からの使者であるゼノヴィアと紫藤イリナ。
彼女たちの目的は、エクスカリバーの奪還と、その力の悪用を阻止することであった。そして、木場の復讐を手伝う為に同行した赤龍帝をその身に宿した兵藤一誠と塔城小猫。
さらには、彼らに連れられる形で来た匙元士郎。
彼らもまた、それぞれの信念と使命に従い戦場に身を投じていた。
この一連の状況は、エクスカリバーという強大な聖剣の存在が引き起こした混乱の象徴であり、それぞれの立場と目的が絡み合って複雑な状況を作り出していた。
エクスカリバーを強奪した犯人であるフリードは、その力を利用して私利私欲で働こうとしていた。
彼の行動は、木場やグレモリー眷属達の怒りをさらに煽り、その決意を固めるきっかけとなった。
だが、そんな戦いが行われている最中。
「なっなんだぁ!?」
フリードの動きを遮るように現れたのは、無数の剣。それらはまるで夜空に輝く星々のように無数に浮かび上がり、彼の周囲を取り囲んでいた。それらは、木場が生み出した魔剣ではない。
「これは、聖剣……でも、こんな大量に?」
一誠達は困惑しつつ、その光景を眺めていた。聖剣がこれほどの数で現れることはこれまで見たことも聞いたこともなかった。
「セイハァ!」
その声と共に、フリードに襲いかかる影。その速度は尋常ではなく、一瞬のうちに彼の眼前に迫っていた。フリードは咄嗟に手元のエクスカリバーを振り上げ、その攻撃を防ごうとした。金属同士が激しくぶつかり合う音が響き渡り、衝撃波が周囲の空気を震わせる。
「てっ……てめぇは、あの時のっ!?」
その瞬間、その影は後ろへ跳躍し、距離を取る。彼女が立っている姿勢には一切の乱れがなく、その冷静さと機敏さが一層際立つ。
パーカーを身に纏い、鬼のような仮面を被っているその少女は、明らかに女性的な体つきでありながら、その存在感は圧倒的だった。彼女の視線は鋭くフリードを捉え、その背後には無数の聖剣が守護神のように漂っている。
そして、彼女は宣言する。
「私こそ!王の味方!ルカメン!参上!!」
その宣言は、この場の緊迫した雰囲気とはまるで不釣り合いな、ふざけた自己紹介だった。しかし、その中には確かな力強さと自信が込められており、その存在感はこの戦場に新たな風を巻き起こすものであった。
「・・・いや、えっと、本当に誰!?」
殺し合いの最中とはいえ、兵藤は、思わず叫んでしまう。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王