サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「いや、ほんと、通り魔捕まえるだけのつもりが、まさか堕天使の大物に絡まれるとは思わなかったわ」
俺は肩をすくめながら苦笑いを浮かべた。
「まったく、お前らの運の悪さには呆れるぜ!」
キンジは机を叩いて怒鳴りつけた。
「まぁまぁ、キンジ、落ち着いて」
茅森が冷静にキンジをなだめようと試みた。
「落ち着けるかよ! お前らがこんな大事件を引き起こすなんて、誰が予想できたんだ!」
「いや、俺も茅森も止めようとしただけなんだよ、まさかねぇ?」
「乗りでつい」
「乗りで堕天使の大物と戦えるわけないだろ!」
「そうは言っても、結果的にはなんとかなったんだからさ」
「なんとかなったって、お前らのせいで今後どうなるかわかんないんだぞ!」
「大丈夫だよ、キンジ。私たちは強いんだから」
茅森は自信満々に言った。
「強いって、お前らの強さは異常すぎるんだよ!」
「そうかなぁ?」
俺は首を傾げた。
「そうに決まってるだろ! お前らが戦ったコカビエルって奴は、堕天使の中でもかなり強力な奴なんだぞ!」
「そう言われてもなぁ、実際にはあんまり強くなかった気がするけど」
「お前らの感覚が狂ってるんだよ!」
「まぁ、確かにちょっと特殊な戦闘だったかもしれないけどさ」
「ちょっと特殊どころじゃないだろ! お前らが使った力は普通じゃないんだよ!」
「そうかなぁ?」
「そうだよ! お前らの力は人間の範疇を超えているんだぞ!」
「まぁ、確かにちょっと力が強かったかもしれないけどさ」
「ちょっとどころじゃないだろ!」
キンジは再び机を叩いて怒鳴った。
「まぁまぁ、落ち着いてよ、キンジ。結果的にはなんとかなったんだからさ」
茅森は再び冷静にキンジをなだめようと試みた。
「落ち着けるかよ! お前らのせいで今後どうなるかわかんないんだぞ!」
そうしながら、キンジは俺達に突っかかる。
そして、テラコマリは体育座りをしていた。
「本当にどうするのっ、さすがに三大勢力をたったこれだけで勝てるというの」
「まぁ、ワドルディ達の強化計画はもう出来ているけど、それでもねぇ」
頭を抱えているテラコマリに対して、束は変わらない笑みと共に言う。
「あぁ、どうすればぁ」
すると、マーリンが入って来た。
「おっ、お帰り、マーリン」
「マーリン!お前!あの時にいたんだったら、止めろよ!」
「えぇ、そう言われてもね、どちらにしても、あの場で我が王と茅森君がなんとかしなければこの街は滅んでいた可能性があるだろ」
「それはまぁ、確かに」
「それよりも、おそらくはこれからもっと大変な事が起きるからね」
「大変な事?」
その言葉に対して、俺達は全員が目を向ける。
「戦争だよ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王